とうとう梅雨入りしましたね。
川内村も連日ぐずついた天気が続いて、なんとなく憂鬱ですが、
去年は空梅雨で、天然記念物モリアオガエルの産卵地、「平伏沼(へぶすぬま)」
の水が干上がってしまったことを考えると、まあいいことなのかもしれません。
話は変わりますが、一つの種類の植物でも、その中にたくさんの種類が
あるのを知っていますか?
花、例えばバラでは、色・形の違うたくさんの品種がありますよね。
野菜もおなじように、一つの作物(レタスやナスなど)
につきたくさんの品種がありますが、
野菜では、色形のほかに、もちろん食べるものですので食味、
収入に大きく関わる収量や病気耐性、栽培地の環境や、
作型に合わせた生育温度や生育速度などを指標に選抜・育種が進んでいます。
普通、沢山ある品種の中から、栽培地や季節に合わせて品種を選ぶのですが・・・
現在、閉鎖型植物工場用の品種はないので沢山ある品種の中から施設の環境にあったものを
地道に探しています。
最近の技術ですし、まだまだ規模の小さい業界なので当然は当然なのですが、
現在ある品種の中から適性のある品種を探すのって結構手間で・・・。
たとえば。
ベビーリーフなどでおなじみレッドオークでは↓
写真の左と右、どちらも同じ種苗会社のレッドオークなのですが
色が全然違うんです。
いつもは左の品種を使っているのですが、右は今年発売になる
新品種、ということで試作してみたところ、この有様。
こんなに違うとは思ってもみませんでした。
ちなみに↓もレッドオーク。
写真ではわかりづらいですが、葉の質感が全然違います。
この品種は厚みがあってなめらかです。
品種選びで商品のクォリティーがぐっと変わりますね。
種の値段も平気で2~3倍変わりますが。
レッドオークはそんなに作られている野菜じゃないので、そんなに
沢山品種はないのですが、サニーレタスやグリーンリーフなんかは
星の数ほど品種があります(露地でもたくさん作られてますからね、、、)。
現在KiMiDoRiでは15種類程度の野菜を常時作っているので、
適正品種探しはまだまだかかりそうです。