大雨吹き荒れる台風の中・・・・
ベビーリーフの生産地
埼玉県 マルコーフーズ様 へ行ってまいりました。
何分、私が生産地に赴くたびに、荒天となってしまい
雨女であることは間違いないことが判明しました・・・
そんな雨の中、出迎えてくださったのは
埼玉県深谷市で10年ほど前から
会社経営でベビーリーフを作り始められたマルコーフーズ様。
今やベビーリーフはサラダの定番となっていますが
10年前はまだ日本ではなじみの薄い商品でした。
若手が集まり、新しい事業に取り組もうとはじめられたのがきっかけ。
7年ほど前から人気が出始め、やがて都内に出荷するようになり
今では1か月に約10トン、クリスマスの繁忙期には約15トンも出荷するまでに拡大されたそうです。
一般的にベビーリーフとは、発芽して10~30日で収穫した若い葉菜の総称をして呼ばれています。
配合されている葉菜はそれぞれ生産者によって異なりますが
マルコーフーズ様では、ルッコラ、みず菜、デトロイト、レッドビートなどの6種類以上をミックスされています。
ハウス内での土耕栽培でそれぞれの品種ごとに育てられています。
【ルッコラ】
【播種後間もない水菜】
【デトロイト】
化学肥料は使用せず、有機堆肥を使用し、農薬はほとんど使用していません。
連作障害を防ぐためにそれぞれのハウスで品目をローテーションしながら
短い期間で回転しながらの栽培です。
いくつかのハウスを見学させていただきました。
真夏のハウスは蒸し暑く、昼間は35度を超える暑さになるのだとか。
遮光カーテンを利用し、直射日光により葉がやけてしまうのを防いでいます。
夏場は作物の成長が早い分、貧弱に育ってしまうそうです。
そうなると葉が弱く、暑さで溶けやすくなり、棚もちも悪くなってしまいます。
この芝刈り機のような機械でベビーリーフを傷つけないように刈り取っていきます。
収穫された商品は種類ごとにコンテナに積まれ冷蔵庫で冷やし込が行われます。
種類ごとに、いつ、どこのハウスでの収穫なのか管理されています。
冷やし込が行われた後は、選果が行われます。
目でわかるごみや不良品がはじかれ、
さらにふるいをかけ小さいごみなどがはじかれます。
その後、このテーブルで手作業で混ぜ合わせミックスしていきます。
ミックスされたベビーリーフは一旦冷やし込され
業務用の100gや500gなどの大袋は手作業で計量し、パック作業が行われます。
スーパーなどで販売されているパッケージのものは機械で自動パッキングされています。
1時間に約1000pc作れるのだとか。
パックされた商品は、段ボールに詰められ
それぞれの出荷先に振り分けられます。
まつのの商品発見・・・!!
出荷されるまで冷蔵庫で冷やし込され、コールドチェーンになるように気を使われています。
365日休むことなく出荷されているマルコーフーズ様。
今年の2月の大雪により、5町あったハウスは3.5町にまで激減。
その痛々しい光景がまだ残っていました。
雪の重みに耐えきれず、つぶれてしまったハウス。
半壊で済んだものの、使用できる面積は3分の2に。
ハウスを建て直すにも、かなりの資金と、資材が必要。
しかし資材の生産が追い付いておらず、なかなか手に入らないそうです。
狭くなってしまった面積でなんとか、必要量をそろえなければと必死に働かれています。
すでに遠い記憶のように感じていた雪の影響も
現場を実際に目で見るとかなりのショックを受けました。
生産しなければいけない状況に、なかなか復興が進まない現実があることに
まだまだ農業に対する意識・支援が足りないのではないかと思います。
私も今回、行かせていただいて初めてわかったことであり
関心が薄かったことに反省いたします。
実際に現場を知ること、理解すること、
生産者の気持ちを知り、一体となって仕事をすることが大切であることを知りました。
仕入担当になり一年が経とうとしています。
数を集めるだけではなく、実際に目で見ること、現場に足を運ぶこと。
お客様へ情報を伝えられるような仕入担当として成長してまいります。