まつのBLOG ~We like vegetables !

野菜が大好きな貴方に
「もっと野菜を知って頂きたくて。」
「もっともっと好きになって頂きたくて。」
そんな願いが貴方に届きますように。

2014年01月

今関西でも直接愛知から入荷している商品が
どのようにしてまつのに来るのか?
とまとはどのようにして私達消費者に届けられるのか?
そこを知ろうと思い、産地研修に参加させていただきました。

まず・・・豊橋農業組合のセンターに伺いました。

そこで目に入ったのが・・・本日これから出荷されるトマト・・・・

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なんと・・・まつのと書いてあるトマトが・・
きれいに山積みされておりました。

どこの出荷よりもまつのが1番多かったのが印象的です。
A B C 20 24 28玉・・・色々な規格・・・
綺麗に揃ってセットされておりました。

とまとの窓を開けてみると・・・。
綺麗なトマト。 

関西ではあまり入荷しないほどの綺麗さ・・・

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そして何より、おいしそうと思いました。
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しっかりときっちりとした選果方法で選果され・・・・
しかもその選果をしているのが・・・機械!!
これにはびっくりです。
人間の手も加わっておりますが・・・・なんでも機械でできてしまう事が・・・
現代だな・・とかんじました。
ほぼ変わらない、色、形・・
その選果技術を私も身に着けたいと思ってしまいました。

次に見たのが・・・・トマトの入っている箱!!!!
これもなんと機械が作っていました。
私の記憶・・だと全部手作業の記憶で止まっておりましたのでこれにも感動です。
少し自分だけ時が止まっているのかな?と不思議に感じました。
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これ!!!ざっと上から撮影してみました。
丸いカップにトマトが1つ1つ入って動いております。
残念ながら・・・動いているところは拝見できず・・・・。
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簡単な画像で・・・・
申し訳ございません。
なんとなく伝わりますでしょうか?
このカップを上、真ん中、下に動かして
A、B、Cを分けているようです。
次は動いているところを見れるように
タイミング合わせて伺いたいな・・・・・・
と思います。

下の画像は 豊橋農業組合の方に真剣
にお話しを聞いている画像です。
この画像に写っている 2名は、私と同じ歳の方です。
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同じ27歳が野菜に対して熱く、そしてすごく楽しそうにしている所にもすごさをかんじました。
私の同じ歳の友達は野菜にまったく興味のない方なので
こんな同じ歳の方とお仕事できたらすごく話が弾み、
より一層仕事を楽しむことができると思いました。

こんな無駄な感想はさておき・・・
次に進みたいと思います。

この表は1月4日出荷~2か月間のトマト着色基準表です。
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月ごと、季節ごとにこの表が張り出されるとの事。
一番下の、PやNやRは・・・トマトの箱によく書いてあります。
産地から市場へ送られるトマトは主に P 
市場から、仲買から、消費者など・・・
人の口に入るまでに時間があるため
Pでの出荷が多いと学びました。
Nは標準・・・Rは多少過熟ぎみ・・・
日を置くとソース用に変わってしまうのです。
関西ではよくPやNの入荷が多いです。
今までPはピンクだから色が回ってないとおかしいと思っていましたが・・・
そういう理由で箱にも1つ1つ意味がある事も知りました。
自分の頭の中でこの表記は不思議に思っていたので・・・

今回の視察で理解し、
今後市場や現場作業員にきちんとした説明ができるようになります。
PでもNでもRでも同じトマトには変わりない。
ただそのトマトがおいしく食べられる為の表記だと・・・
私はみなさんに伝えていけたらなと思います。

市場への発注や会話も少し変わってくるのかな・・と。
現場でのトマトの管理をこの表記を利用し、
色回りの悪いトマトが入荷したときも
きちんと追熟できたらなと思いました。

・・水耕栽培・・・土壌栽培・・・ハウス栽培・・・養液栽培・・・・
色々な栽培方法があるとか・・・・・・・・

畑に向かいます

トマトの畑に到着・・・・・
ハウスの中に入ってビックリ・・・・暑い
私の想像していたトマト畑とは全然違いました。
歩く道は土ではない、虫もいない・・・・

えっ?
と驚きでした。

トマト1本1本に機械がついていて・・・
ハウス内も機械だらけ・・・人間は1名。
どうやってトマトができているのだろうか?
この下の画像に写っている方がトマト博士・・ジャンボさん
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とても難しいお話をされており、まったく理解ができませんでした。
もっと科学とか勉強しておけばよかったかなと・・・自分の馬鹿さ加減に驚きました。

ハウスの中に設置されていた、暖房器具・・・
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これで温度の調節をしているようです。
私達にしたら、エアコンのような物ですね。
トマトって・・・日光や外の温度で色回りなど
調節しているのではないのか?
だってよく聞きますよね?寒いから色が回らない
そんなのも実は・・・なくなっているのか?
私も、寒い時期や天災により、トマトは実らないと
思っておりましたので・・・

このパイプに先ほどの暖房器具から出た熱を通して全体
の温度を調節しているそうです。
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黄色のテープは虫よけとなります。
カラスに食べられないようにかかしを置くのと
猫がこないようにペットボトルに水を入れて置くのと
おなじ役目です。

今まで私が思っていたトマト畑は・・・
ポットから芽がでた物を土に埋めて、
水やりをしながら、外に放置・・・・
支柱で根が曲がらないようにするなど、外観温度、湿度、栄養分はそんなに気にしていない栽培方法と思っておりました。
自然任せな、自然でおいしいトマトだと・・・

それが今では・・・・
ハウス内で温度、湿度、栄養分、要素・・・光の方向
全部コンピューターでデーター化し管理している。
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この白いビニールの中には栄養分を調節する機械
ここの水で栄養管理されております。
濃度などはすべてデーターで保存。指数など全部管理。
自然ではなく、1つ1つがすべてデーター化
して今のおいしいトマトができているという部分
にとても興味を持ちました。                            
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養液栽培とは?
肥料成分を水に溶かした養液で栽培する方法。
土づくりなど・・・水分量、栄養分など・・・すべてを用意しなくても、その養液で
トマトがおいしく出来上がるという栽培方法ですね。

オランダの方の栽培方法で現在は日本で取り組まれているようですね。
技術はどんどん先へ進んでおります。
画像が少なく、説明になってない部分もあり、申し訳ございません。
私はこの農業の変化・・・・
土耕栽培から養液栽培へと変わる事。
そして温度、湿度、水分・・・すべてがデーター管理されている。
そしてそのデーターを元にトマト1つ1つが見直されている。
そのデーターを見て、農業者に指導していく。
農業組合の農業指導の方がおっしゃっていた
【木1本、1本に対してマネージメントする】

これは今のまつの 
のセンターに置き換えると、
今上司に求められている事が
そのままトマトに変換されていると感じました。

全体ではなく、1つ1つの作業効率、利益、教育、改善
日々売り上げのデーターを出すようになり、
1人1人の作業方法労働時間が目に見えてきた部分。
何があっても対会社、部下などに指導するにもこのデーターがある事によって説得力がある。
これを言われ続けてもなかなかできなかった。

だが、今回のトマトの栽培方法を知り、指導者がデーターを見れば
いつ玉割れしたか、温度変化で価値がなくなったなど見ることができ、
それが実際に畑でおこっている。
昔はなんとなくの農業だったが今はデーターによって管理されていて
より一層失敗を防げるようになった。
そこまでたどり着いた。
ここには大変納得致しました。
なぜデーターでよこせ。出せ。このような言われ方をしてきたも・・・・
頭のもやもやもすべて解決されました。

実際、口で指導されてもわからない部分があります。
そして言われてもなかなかできないのが現実です。
いざなんでもそうです。
自分が体験、経験して納得しやり続けようと思うのです。
そこにも改めて自分を見直せました。
自分達だけではなく、世の中・・・
そして野菜1つ1つもきちんとした数字で管理されている、
そしてその数字によって改善、改革をされている。
この部分はぜひ皆様にも体験していただきたい部分だと思いました。

そして・・・・
色々な画像と説明文章をお楽しみ下さい。

■昔学校で習いました。ミツバチの受粉★
ミツバチが、メスとオスをくっつけて
トマトになる。この部分は学校で習い
唯一覚えていた事でした。
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これは自然現象ですよね・・・嫌な虫ですが、とても活躍している
重要人物であります。

■豆知識

この葉と
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この葉の
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色が違う事に気づきませんか?

なんと・・・トマトのおいしさはこの葉っぱの色で判断されるようです。
これを知りながら、違うトマトの畑に行って 葉っぱの色で農家さんに会話すると
すごい人と思われるようです。
みなさんもぜひ★試してみてください。これは私も初知りです。

私達のおいしいトマトの選び方は トマトの線がきれいな星型とかへたまで色が回っている
など・・・の知識でしたが、本当は違うという。
これは皆様に自慢しながら話せる所です

このお母さんは、全体に日が当たるように無駄な葉をカットしているそうです。
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このカゴでトマトを取っているそうです。
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そしてきれいなトマトです。                         
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■かわいいミニトマトと一緒に記念撮影・・・・
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このトマトの写真はフラッシュなしでの撮影です。
こんなにきれいなトマトが撮れる。
ハウス内はとても明るく、真夏状態でした。
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このトマト☆お気に入り画像
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なんか恋人同士みたいですよね?
いい気持ちになれました(´х`)V

最後になりましたが・・・・
トマトの農園の目の前にキャベツ畑が・・・・・
すごく大きなキャベツ・・・・寒さによってアントシアニン?がでているとか・・・
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キャベツの病気など・・・白い斑点・・・実際みてきました。
収穫しているおじさん、おばさん、お兄さん・・・
6玉、8玉、9玉を箱に詰めて出荷しているところでした。
【キャベツ1つ持たせてください☆】と言い
外から見たら本当に大きなキャベツでしたので・・
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自分の顔と比べてみたら・・・・なんと・・・・・
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自分の顔の方が大きくてびっくり・・・・
ある意味ショックでした。

でも普段なにげなく10cs、20cs
発注して、問題なくその数量が届く・・
その裏側を実際目にすると気持ちが
変わるものですよね・・・・

立場が変わればいう事変わるとよく言いますが
立場が変わってもお互いを理解し、良い方向に進んでいきたいなと感じました。
農家さんに洗脳されず、農家さんの気持ちも理解しながら、野菜を大事に1つでも
多く、おいしいものをおいしい時期にお客様にお届けしたいなと思いました。


【感想】
長々とありがとうございました。
今回の体験を通して、自分自身の思っていた農業と全く違った所。
そして、自分の現在と比べられ、理解できた所
なにより、畑を見た時の自分が感じた事の成長。
はじめての農園視察でしたが、本当に勉強になった1日でした。

今私の立場で、1つ1つを正確に丁寧に・・・若い人たちへ引き継いでいき
そして色々な体験をしたいと心から思いました。
まつの 社員1人1人・・・野菜ができる所、でき方は目に見て学ぶべきだとおもいました。

たとえ興味がなくても違う事に置き換えながら新しい気持ちが生まれてくると思います。
今回、体験させていただき、本当に感謝しております。

これからも日々自分の成長の為に、色んな方から色んな指導を受け・・・
納得するまでやりこなし、大きな人間になりたいと思います。
そして愛知のトマトのように 日本で何位くらいの野菜名人目指し、
多くの方においしい野菜を食べていただけるような、説得力のある人間になりたいと思います。

このトマトは見るだけでおいしいと感じさせてくれます。

私もそんな野菜をお客様に見た目から味からおいしいと思っていただけるような発注納品を考えていきたいと思います。

本当に。貴重な時間をありがとうございました。

このたび愛知県豊橋市の産地視察に同行させていただきました。



今年は寒波が日本を襲っています
視察当日も最高気温8度、最低気温1度という寒さでした!

豊橋のトマトの出荷量は全国第4位!

この日は、トマトの選果作業は終了してしまっていましたが、お話を伺いました。
選別の着色基準の見直しを年に6回も行っているそうです。

寒いこの時期はかなり着色した赤い状態での収穫、選別になっております。

選果は、2重チェック体制が行われています。
レーンで流れてくるトマトを人の目視による選果
機械センサーによる選別

これには、大変感銘を受けました。

ご案内いただいた大川さんの話によると
人の選果精度と機械の選果精度はほぼ同レベルですが
とは言ってもやはり人の選果の方が精度が高いそうです。

人の手による選果作業を行うには熟練の方々の経験がまだまだ
必要で新しい人手がなかなか育ちづらいとか。
何処も抱える悩みは一緒なんだなと
感じました。
そして1レーン3人×4本のベテランの従業員による選果作業
弾かれたものは左のレーンに乗って弾かれます。

次は機械による選果。機械による箱詰め作業。
そしていざ出荷。

本当にいつも良いトマトをありがとうございます。
今後より一層、形、大きさの選果基準の精度を高めていただけると助かります。とお伝えしました。

そして次は、トマトハウスへ。
溶液栽培でコンピュータで管理された施設。
平成20年以降、安定した生産量、効率化を求めて建てられているそうです。

当然例年のデーターもバックアップ。
ある程度のシステム化は進んでいるのだろうと思っていましたが、
正直ここまで完成されているものだとは、思いもよりませんでした。
根の上の方は溶液につかっておらず、横からの霧噴射によるそうです。
そして何より驚いたのが、今年から導入した
オランダ製の
右と青の可視光線の
LEDライト照射による栽培。何でも収穫量が20%増えるとか。
まだまだ実験段階です。

ハード面での前向きな姿勢にも驚きましたが、何より設備を使いこなす
指導者の方々、生産者の方々の志には頭がさがる一方でした。
何よりも私の心に響いた言葉。それは指導員のジャンボさんがおっしゃっていた

「究極の状態は、木1体、1体のマネージメントだ。」

本当に楽しんで真剣に全力で仕事に取り組まれている気持ちが伝わり
感銘を受けました。

そして、最後はミニトマトハウスへ。

イエローミニトマトはあまえぎみという可愛らしいネーミングのミニトマト。



初めて拝見したオレンジミニトマト。
オレンジトマトはのどに沁み渡るような優しい甘さ。



見た目のオレンジ色とマッチしています。

個人的には
ホームラン!!

栽培には大変手間と技術が必要で
わざとストレスを与えて甘くするそうです。

う~ん!奥が深い。


そしてここで教わったのは、

「いい葉の樹にはいいトマトが育つ」

という事です。

早速他の産地で言ってみたいものだなと思いました。
勿論、こちらでもハード面は最先端でした。
一番最新鋭の設備で何と価格は4000万円!!!
一般的には増築されるより
新規に新しいハウスを建てられる方が主流だそうです。

続いては
一面に広がるきゃべつ畑。

全国生産量はナンバー1です!

生産者の原田さんが収穫作業真っ只中でした!
私もトラックに積み込むのをお手伝いさせていただきました。





今回私は初めての産地研修という事で、本当に驚きと感心でいっぱいでした。
例えばトマトの生産出荷に関しても、自分達の立地条件や、市場のニーズを把握した上で戦略的に行っていく等のヴィジョン。
とても勉強になりました。
今回の産地研修を受け、
この感動が熱いうちに、
次なる産地へ行ってみたい!

まつのピッキングセンターとしては、ハード面、ソフト面ともにいつでも産地の方々が見学に来られても、恥ずかしくないセンターを作って行きたいと思います。

そして、検品体制をより一層強化し、より良いものをお客様へお届けしていきます。
建前ではなく、出荷現場ならではの生の情報を
産地へフィードバックしていく事が私の役目だと強く感じ、日々精進することを改めて決意しました。

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