皆様 こんにちは。
香川県まつのベジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
ベジフルビューティセルフアドバイザー
川村 章子です。
今年に入って大雪だったり、小春日和
だっだり、体調管理が難しい毎日です。
寒い日にはホックホクの焼き芋はいかが
ですか?
かじかんだ手に、あつあつのお芋。
湯気に包まれながら皮をむけば、
ホックホクの黄金の自然のスイーツが
かじってといわんばかりに出てきます。
さつまいもは、食物繊維が豊富で、
他の芋にはないヤラピンが含まれます。
ヤラピンは、芋を切った時に出てくる
白い液体で、腸のぜんどう運動を助け、
お通じをよくしてくれるとか。
ビタミンCも豊富で、風邪予防、
アンチエイジングにもぴったりですね。
ほかにもビタミンAやカリウムなど、
身体の調子を整えてくれる栄養素が
たくさん含まれます。
焼き芋は100gあたり163kcal
と、白米のカロリーとほぼ同じで、
栄養価も高いので、戦後の代用食と
されたのも納得です。
さつまいもはお料理のほか、焼酎や、
お菓子の芋けんぴやスイートポテト、
芋羊羹と、和にも洋にもいろんな食べ方
があります。
香川県には坂出市で作られている
坂出金時というさつまいもがあり、
徳島のなると金時と同じ品種です。
かつての塩田を利用しているため、
ミネラル豊富で、出荷の最盛期は7月と、
一足早く旬を迎えるのが特徴です。
収穫直後のさつまいもは甘くは
ありませんが、1~2週間ほど貯蔵
することで甘みが増してきます。
ただ、適温で貯蔵しないと傷みやすく、
キュアリングといって、芋の傷ついた
部分をコルク層にすることで、貯蔵中
に病原菌で傷むのを防ぎます。
坂出市より約20km離れた三豊市で
減農薬と自社で作られた有機肥料に
こだわり、もともと田んぼだったところ
を利用し栽培されている、
さんわ農夢株式会社を訪問しました。
三和建設工業の社長で、
さんわ農夢株式会社の取締役の
大橋 正幸様にお話を伺いました。
2011年に建設業として県内初の
農業生産法人 さんわ農夢㈱を
立ち上げ、現在は地域の農業の
活性化に仲間で助け合いながら
営農活動を盛り上げようと取り組む
「研讃会」の会長をされて
いらっしゃいます。
香川では珍しくキュアリング室を完備し、
糖度の高いさつまいもを出荷しておられます。
その商品名は「弘法の恵」「夢の芋」
です。
「弘法の恵」は、安納芋で、独自の
こだわり農法で作ったブランド芋。
生の状態でもすでに15度を超えていて、
焼き芋にするとさらに甘みが増し、
なんと糖度30度超の超極甘です。
「夢の芋」の品種は紅はるか。
粉質で栗のような食感と香りで、
しっとりとホクホク感を楽しめます。
こちらも甘み・芋独特の香りが強く、
食べた後はすっきりとしていて、
食べやすくて上品な味が特徴です。
先日、さんわ農夢㈱は、
田んぼを活用して栽培する
糖度の高い「弘法の恵」「夢の芋」
の開発が評価され、
香川県三豊市のものづくり大賞を
受賞されました。
「弘法の恵」のペーストを使い、
かんたんおやつに、さつまいもと
りんごのミニパイを焼いてみました。
化粧箱を開けると、さつまいもが
ひとつずつ包まれ、帯が巻かれ、
期待度が高まります。
ひとつずつ手作業です。
奥様の大橋社長が焼き芋機を使って
1時間ほどじっくりと焼き上げて
下さった焼き芋は、
火傷しそうなほどほっかほかで、
高糖度が故に、中身が柔らかく、
半分に割ろうとしても、曲がるだけ
で、皮を剥いてねっとりした一本の
芋を左右に引き裂いて、
やっと黄金の芋をほおばることが
できました。
芋は焼き芋にする時の温度
によって、甘みが変わってきます。
甘みが増す温度は60~70度
なので、この温度帯でじっくり
加熱するのがポイントです。
焼き芋機がない家庭では、
オーブントースターやオーブン、
または魚焼きグリルで代用できます。
さつまいもを包むのに、
市販の焼き芋専用の黒い
アルミホイルもおいしく焼くアイテム
に試す価値ありです。
まだまだ寒い日がやってきます。
ぜひ自然の恵みで、心も身体も
ぽかぽかになってみてはいかが
でしょうか?
野菜ソムリエプロ
ベジフルビューティセルフアドバイザー
川村 章子でした。
コメント
コメント一覧 (1)
お芋の高級感を演出しているように思います(高級漆器のパンフレットのようです)。
建築と野菜栽培、2次産業と1次産業で産業の種類は違えど、共にものづくりを生業とし、製品に対するこだわりというのは共通しているのだと思います。
サツマイモ栽培は、砂地などの水はけのよい土質が適しているというイメージがあるため、田んぼのような湿潤な土での栽培は難しいように思われます。
しかしながら、さんわ農夢株式会社さんの作るサツマイモはそのようなことを少しも感じさせない完成度ですね。
日本各地で水田から畑への栽培の転換が試みられていますが、実際には難しいようです。
だから、さんわ農夢株式会社さんの取り組みと成功は、現代の日本の農業が抱える課題に対し明るい話題であり、大いに参考とすべき事例であると思います。
個人的に焼き芋はネットリとしたものが好きなので、「弘法の恵」の方が好みではありますが、パンフレットを見たら「弘法の恵」「夢の芋」両方とも食べたくなると思います。