みなさんこんにちは!
高知県のまつのベジフルサポーター
シニア野菜ソムリエ 
食育マイスターの斉藤香織です

高知県といえば、香酸柑橘類の宝庫!
これらは「酢みかん」とよばれ、昔から
果汁や皮を利用した食文化が発達して
います。
全国的に有名なのは「ゆず」ですが、
ゆず以外にも、「直七」「ゆうこう」
など地域によって様々な「酢みかん」が
あるんです。絞った果汁で魚を〆たり、
寿司飯に利用したり(高知県の寿司
文化も多彩です)とにかくどの家庭でも
使用量が多い!宴会には欠かせない
皿鉢料理にも必ず添えられています。

では我が四万十市の伝統的食文化に
欠かせない酢みかんとは?
それは「ぶしゅかん
爽やかでやわらかい酸味は、合わせる
素材の味を引き立てる、まさに調味の
名脇役です!

この「ぶしゅかん」の季節がいよいよ
やってきました〜!
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まずは「四万十ぶしゅかん生産者組合」
副組合長の一圓信明さんを訪ねました。

一圓さんは、四万十川の河口に近い
四万十市名鹿で「いちえん農場」を経営
5ヘクタールの広大な敷地内では、土佐
ジローの放し飼いと、その鶏糞を利用
したレモン、小夏、はるか、栗など
農薬にたよらない循環栽培で
果樹を育てておられます
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この笑顔を見ればわかりますね。150本
ある木にはピカピカのぶしゅかん
実っていました
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ぶしゅかんの魅力は「主張しすぎない
ところ」と一圓さん。
子供の時から庭木であったぶしゅかん
好きで、酢の物やめじかの生節との相性
は抜群!もちろん焼き魚にも合うと教え
てくれました。
また8月終わりから9月初旬に獲れる
シンコ(ソウダガツオの若魚)には、薬味
としてのぶしゅかんが欠かせません。
地元民にとっては季節を感じさせて
くれる存在なのですね。
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一圓さんがぶしゅかん栽培に力を入れ始
めたのは四年前。きっかけは郷土料理屋
「四万十屋」の代表取締役 田村吉教
さんの声かけです。

「四万十屋」は四万十川の河口に面した
ところにあり、「日本最後の清流四万十
川の食文化をお届けしたい」という思い
で、天然鰻や川えび、川海苔などの四万
十珍味の製造、直売を行っています。

中村飲食店組合(中村は旧市名)の幹事
役をしていた田村社長が、地域の食材を
利用した地域活性化を考える中で思い至
ったのが、地域住民に愛されている
ぶしゅかん」でした。
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ぶしゅかんは別名「百年の生命力」
病気に強く、農薬を使わなくても元気に
育つと言われています。
「昔からの四万十市の食文化に欠かせな
いものであり、良いものだから残って
いる自信があった。」と田村社長。

しかしぶしゅかんは各家庭での調味に
利用されてきた庭木であり、当時果樹
として専門的に栽培している農家は
いませんでした。
各処に栽培をお願いしましたが、生育に
5〜6年かかり、その後の保障が見込めて
いないぶしゅかん栽培に、賛同して
くれる農家は少なかったそうです

そこで田村社長は農家の負担を軽くする
ために、農商工連携事業化を図り、平成
22年に「チームぶしゅかん」を立ち上げ
ました。

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その後、県や四万十市も賛同。官民一体
の取り組みで生産農家も徐々に増え、今
では年間18tまでの生産量になりました

果汁を利用した加工品作りも進み、
ポン酢からスイーツ、ドリンクと今では
多彩な展開となっています。
そんな中で今年新たに登場したのが
「BUSHUT!」(ぶしゅっと)
ぶしゅかん
を使ったリキュールです
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微炭酸で味は二種類。女性好みの甘口と
すっきり飲みやすい辛口。おしゃれな瓶
はお土産やプレゼントにも最適です

すでにお酒といえば「ぶしゅかん酎ハイ」
が四万十市では定番化しており、ほとん
どの飲食店のメニューにもあります。
なぜ今回「BUSHUT!」を企画したので
しょうか?

「これはぶしゅかんの季節が来たというこ
とを伝えるツール。ぶしゅかんの初しぼり
という形で、内外に発信する機会を作りた
かった。」

なるほど先日の「BUSHUT!」
お披露目会
「ぶしゅかんヌーボー解禁パーティー」
は大盛況でした
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地元の方々もこの季節を
待ちわびていた!
という喜びが感じられました
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ここまでぶしゅかんが盛り上がってきた
背景には、田村社長の並々ならぬ努力が
あったに違いありません。

今では「チームぶしゅかん」に若い力も
加わりました。今後ますます四万十市の
特産品としてぶしゅかんが広まっていく
ことでしょう。
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加工品はもちろん、本当は青玉で味や
香りを楽しんでもらいたいぶしゅかん
ですが、実は収穫後にすぐに色が
変わってしまうのが問題です。
しかし、現在梱包材などを改良中だと
いうこと。来年度には、温度管理も
含め遠方にも新鮮な青玉を安定して
お届けできるように
なるのではないでしょうか
ぜひみなさんにも、この爽やかな味と
香りを体験していただきたいものです。
絶対やみつきになりますよ〜

ぶしゅかんについてのお問い合わせは

四万十ぶしゅかん株式会社
高知県四万十市山路2494-1
Tel 0880-31-9211/Fax0880-36-2588
http://busyukan.shimantoya.com/product
.html


最後までお読みくださり
ありがとうございました

高知県まつののベジフルサポーター
シニア野菜ソムリエ
食育マイスターの斉藤香織でした。