皆様こんにちは。
岩手県のまつのベジフルサポーター
シニア野菜ソムリエ
アンチエイジングプランナーの
千田広子です。

野菜の消費量が減っていると言われる中
その消費量に貢献しているのが トマト
全国でいろいろなトマトが栽培されて
おりますが、皆様は岩手県生まれの
クッキングトマトをご存じでしょうか?

盛岡市にある(独)農研機構 東北農業
研究センターで育種されたのが
【すずこま、にたきこま、なつのこま】
の、こま三姉妹と言われるものです。
画像は「すずこま」
image
栽培経験の無い方でも手軽に作れ、
皮が厚く長距離輸送に耐える利点から
園芸農業の経験者が少ない三陸の
農地復興プロジェクトとして
県内各地で継続栽培されています

上画像は雫石町田原農園の
もみ殻培土高設ベンチ栽培 【すずこま】
下画像は今回お伺いした
紫波町の「ほーじょーのーじょー」
同じくもみ殻培土、高設コンテナ栽培
【すずこま】 

紫波町は、岩手の中心盛岡市より
車で30分程南に位置する
豊かな農村地帯にあります。

津波で甚大な被害を受けた陸前高田市で
震災の翌年に就農した北條さん。
当時は住む家も無く、大船渡の浸水域の
アパートから、かねてより弟子入りを
約束していた「ボス」と仰ぐ師匠の元に
通っていたそうです。
ボスの元で修行を積み、塩害被害
受けた畑でのトマト栽培にかけた思いは
奥様のご実家の紫波町に移ってもなお
深まり今年で栽培が5年目とのこと。


こちらは【にたきこま】露地栽培
胡瓜ネットを利用しています。 
今年は400本、
これから10月初め迄が収穫時期 です。
産直やスーパーなどに卸しています。
昨年は都内の一流ホテルや
ミシュランガイドに掲載されている
レストランにも納めたそうです。
プロのシェフに気に入って使って
いただけることが、作り手の
モチベーションを上げるのですね

また、こま三姉妹を組み合わせ栽培し
出荷調整をしているそうです。

切り口の色合いも鮮やか!
クッキングトマトの特徴は
抗酸化力のあるリコピン量が多いこと。
加熱すると旨味成分が際立つこと。
加熱後も色合いが鮮やかなこと。
 
リコピンは、様々な生活習慣病の原因と
なる活性酸素を除去する働き(抗酸化
作用)が期待できる機能性成分で
トマトの赤い色素のことです。

リコピンを身体に取り入れやすくする為
調理には皮ごとミキサーで撹拌し
オリーブオイルなど脂肪と一緒に調理
することで吸収効率を上げます。

トマトソースを作った場合の色味の差は
歴然としています。
ワタリガニのトマトクリームパスタを
作ってみました。旨さ際立ちます(☆゚∀゚)                

【にたきこま】のピューレは北條さん作
舌にまとわりつくようなグルタミン酸
真っ赤な色にすっかり魅了されます。
その他トマトジャムも手がけています。
ご自身作のイラスト可愛らしいですね。
 
トマトソースにピューレを加えて三陸の
海の幸、秋刀魚をプロブァンス風に。
こちらはご自身作のピザ釜
遊び心も忘れません。
お子さんたちと一緒にピザを焼く
イクメンでもあります。

もう一つおまけで紹介させて頂きます。
宮城県の渡辺採取場で育種された
さくらんぼのように柔らかい食感の
【プチぷよ】がお上手!!
北條さんのトマトは糖酸度のバランスが
素晴らしく大変立派でありました。
「困っていることは何かありますか?」
の問いに「販路が無いこと」
という答えが返って来ました。
夢を抱き就農した方々のお手伝いが
出来るよう応援して行きたいと思います

問い合わせは
「ほーじょーのーじょー」へ
http://nitakikoma.com/
https://www.facebook.com/isao.nitakikoma?fref=ts

以上
岩手県のまつのベジフルサポーター
シニア野菜ソムリエ
アンチエイジングプランナー
千田広子のレポートでした。