みなさまこんにちは!そして初めまして
熊本県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエの佐藤真美です。

私は熊本県在住です。
熊本地震発生後、熊本から野菜が激減
しました。その様子をご紹介します。

4月14日、前震の震度7の地震。
そして16日、本震の震度7の地震が
熊本県を襲いました。

その時、益城町の友人は…
「1回目は無我夢中で家を飛び出した
2回目は車中泊していたので無事だった
もう家は倒壊し入れない」
熊本地震 
また、玉名市のトマト生産農家の方は…
「トマトの苗が全部倒れていた
苗を一つ一つ起こし、倒れた支柱を戻し
補強のテープで留めていくという作業を
余震の中行ったが
一晩中しても終わらなかった」
熊本地震
私も避難所生活をしました。
食事は1食「おにぎり1個と水」や
「菓子パンと水」といったもの。
余震が続き
いつ落ちてくるかわからない天井の下
知らない人が隣に寝ているという状況
不安な夜を過ごす日々です。
熊本地震
震災から数日たち
「炭水化物と水」だけの生活。
…野菜が食べたい。
買い物に出かけても
当然お店も被災しているので
閉店しているかテント販売がほとんど。
野菜はあっても数がなく値段も高騰で
農業県の熊本から野菜が激減しました。
熊本地震
熊本の野菜は
一体どこに行っているのだろう…
流通が少しずつ動き出したころ
運送会社の友人を訪ねました。
 
「熊本の選果場は被災しているから
野菜は県外の選果場に持っていき
そこから関西関東方面に流れている。
それに収穫しきれず廃棄したり
収穫した野菜を冷蔵保存していたもの
でさえ、停電により劣化が激しく
廃棄している」とのこと。
販売する場所が熊本(特に被災地)に
ないのも理由の一つです。

一方、阿蘇市で避難所生活をする
イチゴ生産農家の方は…
「収穫しても出荷できないものばかり
廃棄はもったいないから、
避難所のみなさんに配った」
と支援物資として活用されている方も
いらっしゃいました。

収穫し出荷することのできた
玉名市のトマト生産農家の方は…
「苗が倒れたことにより土から多くの
空気が含まれたからではないかと思うが
通常の3倍の量のトマトを収穫。
地震により実が育ち過ぎて
収穫するのが大変だった」とのこと。
もちろんこんな経験は初めてだったそう
熊本地震
野菜はあっても、県内には残らない
または廃棄されている。
…だったら!
「今、目の前にトマトがある!
食べてもらいたい!」

震災の前に
「ベジフルフラワー作り&クック」
という企画を進めていたのですが
やめようかなとも思っていました。
しかし、野菜を食べてもらいたい!
少しでも楽しんでもらいたい!
という思いから開催することに!
熊本地震
カラフルトマト、小松菜、セロリなどを
収穫させて頂いて、
私はベジフルフラワー教室をし
地元に方にクッキングをお願いして
共同イベントを開催しました。
 熊本地震
2時間くらいのイベントだったのですが
「この時間、地震のこと忘れてた!」
「野菜がおいしい!」
とのお声。やってよかった。
熊本地震
数日後、私は益城町の避難所での
炊き出しにも参加させて頂き
「野菜スープ」と「温野菜」を提供。
熊本地震
「野菜食べたかったぁ」
「野菜は本当になかったから嬉しい」
「いつもは野菜食べない子も
おいしいって食べてくれる」
みんな野菜が食べたかったのです。

今、県民一人一人が復興に向かって
進んでいます。
私も熊本県の野菜を各地に広めていき
復興の力になりたいと思います!

*支援物資や炊き出しの提供、
また募金や県品購入などのご協力、
そしてお見舞い、励ましのメール等
本当に本当にありがとうございます!