皆様 こんにちは。
香川県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
メンタルフードマイスター2級
川村 章子です。

毎日暑いですね。まるで真夏
田畑では、麦が黄金色に輝き、
農家さんは田植えに精を費やされ、
忙しい日々をお過ごしと思います。
水分をしっかり摂って、
暑さで体調崩されませんように。

先日、有機栽培で小松菜作りに
全身全霊をかける香川県丸亀市の
ブルーファームさんを訪れました。
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丸亀市といえば、新日本百名山に
選定されている讃岐富士の飯野山。
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「まんが日本昔ばなし」に出てくる
おむすび山は、作者の地元の山を
モデルにしたといわれているのは
余談ですが

そんな飯野山のふもとにあり、
緑と空の青が綺麗なことから、
ブルーファームと名づけられたとか

いくつものハウスにすき間もなく、
ぎっしりと小松菜が育ってます。
こんなに一度に小松菜を
見るのは初めてです
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ハウス内は一日で植え、
手前から収穫していくので、
収穫期は急がないと
ハウスの手前と奥とでは、
成長の差が出てしまいます。
全て手作業で、私には気が遠く
なりそうです

この日はとってもいいお天気で、
ハウス内がサウナ状態。 
その場で葉っぱを一枚ちぎって
頂いたら、まろやかな塩味が。
身体が欲していたような感覚
になりました。
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 「ん?なんですか?この塩っぽい
  味は?」
 「よく分かりましたね。
  有機質の肥料に醤油の搾りかすを
  入れてるんです」と、山本さん。
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実は香川県は、400年以上前から
醤油作りが盛んで、現在では生産量が
全国第3位。
もともとは塩作りが盛んで、
塩の二次利用するために、
醤油作りが始まったといわれます。
その醤油を作る際にできる醤油粕は、
窒素分を多く含み、肥料や飼料に
使われているそうです。
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いつでもどこでも手に入る小松菜。
知ってるようで知らないマメ知識を
少しお話したいと思います

小松菜はアブラナ科で、
結球しない葉菜類の一種
野沢菜、高菜、青梗菜など、漬物に
用いられていたツケ菜類の仲間です。
原産地は南ヨーロッパ(中国など
諸説あり)で、日本へは中国を経て、
江戸時代に渡ってきました。

江戸幕府の8代将軍徳川吉宗が
小松川(現在の江戸川区小松川町)に
立ち寄られた際に、当時葛西菜と
呼ばれた菜っ葉の青菜汁を
大変気に入られ、
小松菜と命名されたそうです。

「小松菜」以外にも、
冬には「冬菜」、
春には「うぐいす菜」と呼ばれたり、
関西では「黒菜」「若菜」など、
いろんな名前で呼ばれます。

生産量は、関東で全体の50%以上が
栽培されていて、生産量が全体の
1/8を占める埼玉県では、
うどんや餃子の皮に練り込んだ、
鮮やかで食欲をそそる名物料理が
あるそうです
関西より関東のほうが、より馴染み
のある野菜なんでしょうね。
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そんな小松菜の旬は冬ですが、
作りやすいのと、アクが少なく
食べやすいのとで、通年出回り、
緑黄色野菜の代表格のひとつでも
あります。

緑黄色野菜とは、カロテンが豊富な
野菜で、体内でビタミンAに
変換されるのですが、働きとして、
目の機能や皮膚の粘膜を守ったり、
ガンの予防になるといわれます。

そういった栄養素を含む小松菜は、
ほかにも貧血の予防によい鉄分
などのミネラルが豊富で、中でも
カルシウムは、ほうれん草の
約3倍以上含まれ、
育ち盛りの子供さんや、
骨粗しょう症予防に気を配る方に
ぴったり。カルシウム不足は、
イライラやウツの原因にもなり、
精神的な健康を保つにも
カルシウムは必要です。

そのほか、抗酸化作用の強いビタミンC
や、妊婦さんにおすすめの葉酸が豊富
なので、赤ちゃんから子供まで、
季節問わず、たくさん食べて健康を
保ちたいですね。

ブルーファームさんから頂いた
小松菜を、ゆでたタケノコと一緒に
さっと炒め煮にしたり、
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ナスとミンチ肉と一緒に中華風に炒め、
家族でモリモリ頂きました。
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ビタミンAは、油と一緒に調理すると、
吸収力がUPするので、せっかく食べるなら
栄養素もしっかり摂りたいですね。

生のままでも食べやすいので、
これからの季節はスムージーに
ぴったりです
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葉物野菜は、鮮度が一番!ですが、
ブルーファームさんで頂いた小松菜は、
しばらく冷蔵庫に眠っていたものが、
驚くほど元気が長持ちしました

香川では、以前ご紹介しました
「食べて菜」の生産量が上がってきて、
小松菜はやや少なめですが、
こうして小松菜に特化して、
栽培に情熱を注いでいる方もいます。
http://blog.matuno.co.jp/archives/1020664321.html

香川県のような狭い土地で、
少量多品種を栽培する農家さんが
多い中、「小松菜だけです!」と、
潔く返答される山本さんの姿と、
小松菜のほんのり塩味とシャキッとした
姿が印象的なブルーファームさん

「山本さんの小松菜食べたい!」
農園見学以降もよく頭を過ぎります。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました

香川県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
メンタルフードマイスター2級
川村 章子でした。