皆様 こんにちは。
香川県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
ジュニアアスリートフードマイスター
川村 章子です。

4月14日以降、熊本で発生した地震によ
り被災された方に心よりお見舞い申し上
げ、一日も早い復興をお祈り致します。
心が痛む毎日です。
自分にできる小さなことでも
行動に起こしていこうと思います。

さて、皆様、野菜以外の仲間で、野菜
と同じように扱っているものはなにか
思い浮かびますか?

ひとつは、レモンやゆずなど、
お料理に使えるかんきつ類。

ほかに、椎茸やえのきなどの
きのこ類があります。

学術的に分類しますと、生物の中で、
椎茸は菌界、野菜は植物界なので、
椎茸は植物ではありません。
でも、野菜の売り場にあるので、
野菜の仲間のように思えますね。

今回は椎茸をご紹介します。
しいたけ3

この椎茸、とっても肉厚で、
なめらかで、クリーミーな風味があり、
採れたてを頂いた時の衝撃には
度肝を抜かれました!
 
そんな椎茸を求めて、四国の中心部、
高知県大豊町まで行って参りました。
風景1

四国は温暖なイメージですが、
実は、四国の真ん中にある四国山地
の辺りは、標高1000mを超える
山々が連なり、寒暖の差が激しく
冬には雪の深い地域もあるんですよ。
風景2

この椎茸を栽培なさっている
「ゆとりすとパークおおとよ」には、
園内にフラワーガーデンや
アスレチック、キャンプ場などがあり、
ファミリーで過ごすのにぴったりの
遊べる施設。こちらは西日本高速道路
エンジニアリング四国株式会社が、
地域活性化への取り組みとして、
大豊町で「アグリ事業」と「指定管理者
事業」を行っています。


ゆとりすとパーク管理事務所 
総支配人の佐川秀昭さんに
園内の案内をしていただきました。
佐川さん

坂道をどんどん登り、
ゆとりすとパークのゲートをくぐると、
ワクワクするような建物があり、
休日にはキッズたちが笑顔で走り
回れる広い施設です。

その山の斜面、標高600m。
車がようやく通れるような、
大自然の山の中に、
椎茸の栽培場がありました。
椎茸には、原木椎茸と菌床椎茸があり、
こちらでは原木椎茸の栽培を
されています。
山風景1

栽培には、高速道路の整備で伐採した
コナラ・クヌギなどの間伐材を利用し、
1mくらいの木(ホダ木)が
10000本もあります。

春にはこのホダ木に菌を打ち込み、
日光と雨などの湿気に十分注意しながら
菌をホダ木に活着させます(仮伏せ)
この仮伏せが椎茸栽培で最も重要と
いわれています。

直射日光の当たらない適度な湿気と
風通しのよい場所に井桁に積みます。
ikega

仮伏せの時期を越すと、いよいよ
椎茸ができるホダ木を順に並べ、
菌をまん延させるための本伏せの
作業に入ります。
乾燥、直射日光には気を配り、
菌を植え付けてから、椎茸ができるまで
1年半もかかるんですよ。
木1

そんな中でできた椎茸を採りつつ、
生のままかじってみると、
甘~い!!このぎゅっと密の濃い
なめらかでかつ弾力のある食感は、
ほかの食べ物にたとえようのない
なんともいえない感動を
与えてくれました。
しいたけ1

こちらは、森290号という品種。
椎茸ってこんなに香りがいいんだ!
こんなに甘いんだ!みずみずしい、
とはまた違うクリーミーにも思える
感動の連続でした。
しいたけ2

椎茸は、ひび割れていても、
価格差はほとんどないそうです。

椎茸を見ていると、
おいしいだけではなく、
かわいい個性があって面白いんです。
こ~んなに密集していたり、
密集

こ~んなに押し合っていたり、
押し合い

こ~んな風に並んでみたり。
まるで、3人兄弟の真ん中って
そうなんですよね(笑)
キューキュウー

この椎茸を年中味わいたいですが、
なんせこの標高、
冬は凍ってしまいますし、
椎茸栽培に最適な環境は秋と春で、
4月に入ると、できた椎茸は
乾燥椎茸に加工されるそうです。

また秋にこの椎茸が食べれるのを
楽しみに待ちたいと思います。

こちらでは、ブルーベリーも
栽培されていて、
今年は7月19日~8月31日まで、
無農薬のブルーベリー狩りができますよ。
販売ももちろんあります。
ブルーベリー農園

野菜や果物は鮮度が一番!といいますが
産地を訪れて、きれいな空気や水、
また農家さんの心に触れると、
もっと有難みを感じ、もっとおいしい
ご馳走になりますよね。
「知って食べる」おいしさは格別です

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

アクティブ野菜ソムリエ
ジュニアアスリートフードマイスター
川村 章子でした。