みなさま、こんにちは。
北海道のまつのベジフルサポーター、
シニア野菜ソムリエ、
6次産業化プランナーの
田所かおりです

みなさま、
幸せを呼ぶ黄色いキノコ、
たもぎ茸をご存知でしょうか。
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 たもぎ茸をアイヌ語で
チキサニカルシ」といい、
童謡にも登場するほど、
北海道では昔から多くの人々に
親しまれていたキノコです

今回は、たもぎ茸の秘密を探るべく、
全国生産量シェア8割を誇る
株式会社スリービーさんを訪ねました。
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たもぎ茸は
学名Pleurotus cornucopiae rollという
ヒラタケ科の食用キノコ
主に北海道、東北に天然分布しています

香りが高く歯ごたえが良いキノコで、
北海道の短い夏にしかとれないことから
幻のキノコ」と呼ばれてきました。

そんな希少なキノコを
より多くの食卓へ届けたい
という願いから、
1985年に人工栽培の技術開発に
着手されたそうです。

たもぎ茸ができるまで
たもぎ茸の栽培には20日間かかります。
 
①培地作成、詰め込み
培地には、
北海道産のカラマツのおがくずと
小麦フスマを使います。
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②高圧殺菌
培地を120℃、90分で
完全殺菌します。 
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③接種
キノコの種菌を植え込みます。
 
④培養、発生
培地全体にキノコの菌糸を広げます。
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右の培地は菌糸が広がり始めた状態
左の培地は菌糸が
全体に広がった状態です。
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菌糸が十分に広がると、
蓋を押し上げるほど成長します。
そして、
キノコが成長しやすい環境で栽培します。
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⑤刈り取り
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⑥パック詰め、出荷
人の手でパックに詰められます。
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こうして、みなさまの食卓にのぼる
たもぎ茸が栽培されていました。

人工栽培が確立され、
やがて研究が進み、
キノコの中でもたもぎ茸の中には
特に有用な成分が
豊富に含まれていることが判明

北海道立林産試験場との共同研究で、
食味や外観が良く
生産性が良く
食品機能性の高い品種を作出されました

品種名は「エルムマッシュ291

現在は、栽培だけでなく、
この品種をもとに、
食品機能性成分の研究にも
注力されていらっしゃいます。

詳しくは、後編で
よろしければ、
こちらもお楽しみください

以上、
北海道のまつのベジフルサポーター、
シニア野菜ソムリエ、
6次産業化プランナーの
田所かおりのレポートでした