皆さんこんにちは。
岩手のまつのベジフルサポーター
シニア野菜ソムリエ
アンチエイジングプランナーの
千田広子です。

春を目前にした東北の3月は
エゴマ搾油の始まる時期でもあります。

東北地方ではエゴマのことを
10年長生きできるという謂れから
「じゅうね」訛って「ずーね」
と呼ばれて、古くから親しまれ
農家のお母さん達によって 
脈々と受け継がれてきました。
 
その背景には岩手県南、宮城県北地方に
餅やはっと(すいとんに似たもの)の
食文化があり、じゅうねの需要が
途絶えることがなかったからです。

一関には冠婚葬祭やおもてなしの場で
未だに餅を振る舞う習慣があります。
その中でじゅうね餅はあんこ餅に比べ、
時代とともに忘れられつつありますが
近年のエゴマ油ブームに乗っかり
次世代に繋いでいきたいところです。

早速じゅうね餅を作りましょう。
エゴマ100グラムで4〜5人分として


1.フライパンで中火で焦がさないように
  炒ります。香ばしい香りとエゴマの
  はねる音が目安です。

2.良く摩り下ろします。

まだまだ、油が出るまで

3.お湯60cc、砂糖60g、醤油小さじ1
   塩ひとつまみ(三本指)

滑らかになるまでよく擦ります。
濃度はお湯で調節します。
切り餅を焼いて、お湯を潜らせて
絡めます。

残ったペーストは和え物や酢の物に。
大根おろしに茹でたセリ・人参
鶏ササミを加え甘酢仕立てに

同じ具材ですが、 
炒りエゴマでさっぱりと。 
味付けは白だしに酢、エゴマ油を少々


岩手の郷土料理がんづきにも!
蒸しパンのようなおやつですが、
ココアパウダーとエゴマペースト
更に炒りエゴマでアンチエイジング‼️
抗酸化成分の相乗効果(^O^)

プチプチした食感が香ばしく面白い。
エゴマとゴマの違いは風味
シソ風の香りのエゴマ は炒って擦ると
ゴマやチョコレートに似た香りがします
ココアとの相性は抜群!
エゴマは漢字表記では荏胡麻
インドから中国、韓国を経て
日本に入って来ました。
歴史はゴマよりも古く、
縄文中期の遺跡からも発見されています

エゴマに含まれる αリノレン酸は
魚に含まれるDHAやEPAと同様 
オメガ3の脂肪酸。
悪玉コレステロールや中性脂肪を 
減らす効果が期待され
人気の理由になっています。

種は白と黒があり
油は黒の方の収量が若干多いとのこと。 
 
菜種油が出回る以前は照明用の灯明油
として、唐傘の防水の油として
重宝されていたそうです。
私には小鳥の餌としての印象が強いです
      
岩手には県産のエゴマを昔からの 
圧搾法で作る搾油所が数カ所あり
こちらは180g1700円と高級品。
搾油後の資源は、エゴマ醤油などの
関連商品に 再生されています。

またエゴマの葉は、お隣韓国では
肉を巻いて食べたり、キムチにしたり
とてもポピュラーな食材
βカロテン、ビタミンC ビタミンD
ビタミンK1やカルシウムも豊富です。

そこで、おまけ 「タネやの一言」

エゴマはシソ科の一年草。播種時期は
5月中旬から6月中旬。予め土を湿らせ、
5.6粒蒔いて、覆土せずに鎮圧し
濡れ新聞紙で覆い、乾燥を防ぎます。
シソ科の特徴として覆土が多かったり、
乾燥すると発芽が悪くなります。

二度程間引きし元気にものを残します。
本葉が3段位、6枚位出たところで
一番上の葉を摘みます(摘芯)
摘芯することで脇芽がたくさん出て
収穫量が増えます。
実は花が落ちて一カ月程度で取れます。

この春はプランター栽培で
エゴマの葉も実も食べるベジライフ
そして、じゅうね餅にトライしてみては
いかがですか?

★参考
岩手県産エゴマ油只今予約受付中!
下記にお問い合わせください。

花菜油の会代表 勝部欣一
TEL 080-2809-2274
FAX 0191-75-2923

岩手県のまつのベジフルサポーター
シニア野菜ソムリエ
アンチエイジングプランナー
千田広子のレポートでした。