山梨県のまつのベジフルサポーター
ジュニア野菜ソムリエ
フリーエディター&ライター
藤原恵里です

地域に密着するクルミ文化
料理を通してその魅力を体感
東御市を旅すると、
いろいろなクルミの料理に出会います。
まずは、 道の駅雷電くるみの里
で味わえる地元の郷土料理
「くるみ蕎麦」をご紹介。
ツユにクルミペーストを溶いて
いただくのですが、
クルミの独特の風味やコクが
堪能できます。
そば小屋つちやの「くるみ蕎麦」は、
まず自分でクルミをすり鉢で擦ってから
そこにツユを入れて蕎麦を味わうという
ちょっと珍しいスタイル。
擦りたての香ばしさが
存分に味わえますよ!
さて、こちらも
道の駅雷電くるみの里の名物料理
「わらじ焼き」
うるち米を餅状にこねて楕円形にし、
両面を焼いてから
クルミ味噌をたっぷり塗ったもの。
こちらは東御市に伝わる
郷土料理の「くるみおはぎ」
胡麻おはぎのような感覚で、
クルミの風味を楽しめる一品です。
東御市内には
日本の道100選に認定されている
北国街道 海野宿があります。
しっとりとした風情漂う
古き良き街並みの一角にある
蕎麦店 福嶋屋 でも
くるみおはぎが味わえます。
こちらのおはぎは、甘辛い醤油ダレに
クルミの香ばしさがベストマッチ。
海野宿を旅する際は
ぜひ味わいたい名物料理です。
東御市街や周辺の山々を望む
高台に建つ Cafe Gallery すみれ屋
で味わえるのが
スイーツ好きにオススメの名物
くるみパフェ
クルミのアイスクリームと
コーヒーリキュールが
絶妙な大人の味わい。
トッピングのクルミの食感が
良いアクセントになっています。
「地元産の食材を使い、
安心・安全な加工品を」と、
女性が中心となって立ち上げた
農事組合法人東御市農産物加工組合
「信州味の里とうみ」
では、クルミと自家製「とうみ豆腐」
のドーナツ「くるみ豆腐リング」を販売。
もっちりした生地に、
カリカリしたクルミの
香ばしい食感が楽しめます。
子供たちに食べさせたいおやつ。
蕎麦の茶屋丸山の自家製そばクッキーは
サクサクのそば粉のクッキーに
クルミやゴマ、そばの実などを入れて、
香ばしく仕上げています。
店頭ではくるみ割り器も販売。
これを使えば簡単にクルミの殻を
割ることができるそう。
また、実だけでなく、
クルミの殻も有効活用されていて、
こんな小物にも変身していました。
海野宿にあるガラス工房橙では、
クルミの殻を灰にして、
ガラスの原料に混ぜ込んだ
オリジナルの「胡桃ガラス」
の作品が並んでいます。
淡い緑色が美しいガラスは、
クルミの殻が生み出したアート。
クルミの可能性を感じられる作品です。
このように、たくさんの
クルミの商品に出会え、
その美味しさや可能性を体感できる
東御市はまさにクルミワールド

クルミが人々の日常生活に密着している
かけがえのない食材であり、
大切に守り受け継がれてきた
文化そのものだと気付かされます。
あくまでも自然に、無理なく、
当たり前のようにクルミを
日常の食生活に取り入れ、
親しんでいる東御の人々。
こうしてクルミは地元の人々に支えられ
この先も東御市はクルミの一大産地
として歩み続けていくのでしょう。
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