山梨県のまつのベジフルサポーター
ジュニア野菜ソムリエ
フリーエディター&ライター
藤原恵里です

日本一のクルミの里と呼ばれる東御市。
前編では産地としての歩みを
ご紹介させていただきました。

それでは、東御市では実際に
どのようにクルミが使われていて、
どんな料理に出会えるのでしょう…?

DSC_9620
地域に密着するクルミ文化
料理を通してその魅力を体感

東御市を旅すると、
いろいろなクルミの料理に出会います。

まずは、 道の駅雷電くるみの里
で味わえる地元の郷土料理
「くるみ蕎麦」をご紹介。
IMG_3477
ツユにクルミペーストを溶いて
いただくのですが、
クルミの独特の風味やコクが
堪能できます。

そば小屋つちや「くるみ蕎麦」
まず自分でクルミをすり鉢で擦ってから
そこにツユを入れて蕎麦を味わうという
ちょっと珍しいスタイル。
IMG_3895
IMG_3897
擦りたての香ばしさが
存分に味わえますよ!
IMG_3904

さて、こちらも
道の駅雷電くるみの里の名物料理
「わらじ焼き」
うるち米を餅状にこねて楕円形にし、
両面を焼いてから
クルミ味噌をたっぷり塗ったもの。
IMG_3469
こちらは東御市に伝わる
郷土料理のくるみおはぎ」
胡麻おはぎのような感覚で、
クルミの風味を楽しめる一品です。
IMG_3473

東御市内には
日本の道100選に認定されている
北国街道 海野宿があります。
しっとりとした風情漂う
古き良き街並みの一角にある
蕎麦店 嶋屋 でも
くるみおはぎが味わえます。
IMG_3395
IMG_3381
こちらのおはぎは、甘辛い醤油ダレに
クルミの香ばしさがベストマッチ。
海野宿を旅する際は
ぜひ味わいたい名物料理です。

東御市街や周辺の山々を望む
高台に建つ Cafe Gallery すみれ屋 
で味わえるのが
スイーツ好きにオススメの名物
くるみパフェ 
IMG_3296
クルミのアイスクリームと
コーヒーリキュールが
絶妙な大人の味わい。
トッピングのクルミの食感が
良いアクセントになっています。 

「地元産の食材を使い、
安心・安全な加工品を」と、
女性が中心となって立ち上げた
農事組合法人東御市農産物加工組
「信州味の里とうみ」
では、クルミと自家製「とうみ豆腐」
のドーナツ「くるみ豆腐リング」を販売。
IMG_3723
もっちりした生地に、
カリカリしたクルミの
香ばしい食感が楽しめます。
子供たちに食べさせたいおやつ。

蕎麦の茶屋丸山の自家製そばクッキー
サクサクのそば粉のクッキーに
クルミやゴマ、そばの実などを入れて、
香ばしく仕上げています。
IMG_3343
IMG_3341
店頭ではくるみ割り器も販売。
これを使えば簡単にクルミの殻を
割ることができるそう。

また、実だけでなく、
クルミの殻も有効活用されていて、
こんな小物にも変身していました。
IMG_3301
IMG_3290

海野宿にあるガラス工房橙では、
クルミの殻を灰にして、
ガラスの原料に混ぜ込んだ
オリジナルの「胡桃ガラス」
の作品が並んでいます。
IMG_3859
IMG_3860 (1)
淡い緑色が美しいガラスは、
クルミの殻が生み出したアート。
クルミの可能性を感じられる作品です。


このように、たくさんの
クルミの商品に出会え、
その美味しさや可能性を体感できる
東御市はまさにクルミワールド
クルミが人々の日常生活に密着している
かけがえのない食材であり、
大切に守り受け継がれてきた
文化そのものだと気付かされます。
 
あくまでも自然に、無理なく、
当たり前のようにクルミを
日常の食生活に取り入れ、
親しんでいる東御の人々。
こうしてクルミは地元の人々に支えられ
この先も東御市はクルミの一大産地
として歩み続けていくのでしょう。