皆様こんにちは。
岩手県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
千田広子です。

今回は、年末年始のおもてなし、
お刺身に欠かせない
ワサビのレポートです。
遠野 と言えば、柳田國男の遠野物語を
思い浮かべる方も多いと思います。
カッパや座敷童子でお馴染みの民話の里
岩手の内陸部、北上山系に囲まれた盆地
に位置しています。
ワサビの里は遠野の中心から山あいに
向かって車で20分程の
宮守町(旧宮守村)にありました。



湧き水に恵まれた  
宮守町達曽部(たっそべ)地区は
ワサビ栽培100年の歴史を持つ
東北随一の産地
もともと自生していたワサビ
自家消費として栽培していたものを
大正時代、十数軒で生産を始め
鳥害や凍害から守るために
1975年からハウス栽培に切り替えた
ことで、安定生産が可能になったそうです。



ワサビに大切なものは「環境と水」
山の傾斜と湧き水
山を切り開き、ハウスを建てたそう。
先日訪問したワサビ農家は
息子さんとご両親の家族経営。
真妻(マヅマ)という、擦りおろし用と
青系と言われる成長の早い加工原料用を
生産しています。
水が綺麗ですね!
野菜を歴史の観点からみると
ほとんどの野菜が大陸からの伝来であり
その中で日本古来と言われているのは
ワサビを始め
ウド、セリ、フキ、ミツバ、ミョウガ
アサツキ、ヤマイモなどの数種類のみ。
野菜とは山や野で採れる菜 をさすもの。
画像のように
種がこぼれて、山に自生している姿を
目にした時、「ワサビも野菜なんだ!」
と、たまらなく愛おしく感じました。


ハウスは山の傾斜を利用して
六段になっています。

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  余分な茎をもぎ取り綺麗にします。
真妻は成長がゆっくり 
2年もので80g~90g位です。

こちらは、ハウス内のクレソン
柔らかくて美味しい
夕食にはプロの料理人の手により
ホロホロ鶏の鶏わさ として
ご馳走になりました。
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 帰り際に購入した葉ワサビ
根元に注目下さい。
高価なワサビはもちろんのこと
こちらでも結構楽しめます。
 
葉ワサビの葉は
虫に食べられないようにと
少しえぐみもあるそうですが
一緒に刻んで醤油漬けにしました。
ツーンと辛い❗️
葉は天ぷらに。

現在「遠野わさび公社」として
20戸程の農家で生産体制が確立されて
います。一般の方の買える場所は
道の駅みやもりに併設の
めがね橋直売所がオススメです。
自家製農産物の他
ワサビソフト、ワサビマヨネーズ、
ワサビドレッシング、ワサビみそ、 
ワサビ粕漬け、たっそべ漬けなど
お気に入りが見つかるかも
しれませんね(*゚▽゚*)

ワサビはゆっくりと
円を描くように擦りおろすのがポイント
口に含むと、辛さの前に
ふんわりとした甘さが広がります。
決して急いで擦ってはいけませんね。

遠野宮守のワサビが、
ますます広く認知されることを願って。
以上
岩手県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ 
千田広子のレポートでした。