皆様こんにちは。
岩手県のまつのベシフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
千田広子です。

いつの間にか季節は秋
八百屋さんに並ぶ野菜にも空の雲にも
しみじみ秋を感じますね。
今日は岩手県の新しい郷土の食
万能調味料「ピーマンみそ」を
ご紹介させていただきます。


「ピーマンみそ」は岩手県産まれ。
刻んだピーマンに醤油と米麹、ザラメ、
ナンバン(唐辛子)を加えたペースト状
のお惣菜調味料、醤油こうじの一種で、
味噌を使っていないのがミソ!です。
昭和55年からのピーマンの産地化に伴い
広まった食文化で、農家を中心に
親しまれてきました。

農水省の出荷統計によると、
現在ピーマン夏秋作では全国第二位の
生産量を 誇る岩手、農業の生産現場
から産まれた先人の知恵には
感服せざるを得ないものがあります。

こういった食文化が産まれるに至っては
やはり歴史、土壌があるんですね。
昔から岩手を中心とした東北地方には
麹ナンバンと呼ばれる
辛口の醤油こうじが作られており、
台所の片隅によくあったものでしたが
食の西洋化に伴い近頃は
姿を見かけることも減りました。 

どちらにも共通している食材が
醤油、米麹、青ナンバン、
これらにピーマンと現代人の口に
合うよう甘みを加え加熱調理したものが
甘辛味の「ピーマンみそ」になります。

作り手により材料の配分は様々、
味も各家庭によって違います。
当地ではピーマンみそは 自家消費
差し上げるもの、頂くものでしたが、
最近では産直などで
販売もされるようになりました。
ちなみに私も8月からピーマン美噌本舗
として加工販売を開始しました。
とはいえ、ピーマンの量産される時期が
限られているので限定での販売です。


当地のピーマンは露地栽培!
夏の日差しをたっぷり浴びたピーマンは
ビタミンC、 ベータカロテンともに
全国平均を上回っている報告があります。 


取材に伺った時は連日30度超えの日々
収穫は夕方からとのことでした。



米どころならではの優秀な米麹も
手に入りやすい環境もあり
広まりやすかったとはいえ、
ピーマンみそはその製造には
最短でも8時間を超える
手間ひまのかかる食べ物です。

<期待される栄養価と機能性成分>

米麹に含まれる麹菌の酵素が働くことで
醗酵食品独特の旨みや甘みが発生し、
更に醤油プラス麹の組み合わせで、
グルタミン酸が塩麹の10倍にも増える
と言われています。
ピーマンの持つビタミンCやβカロテンが
壊れにくい形で身体に取り入れられる他
麹の栄養や機能性成分との相乗効果は
計り知れしれず、代謝アップや
生活習慣病の予防効果が期待されます。


ところで
このピーマンみそは、おかず味噌として 
ごはんのお伴として頂く他に、
万能調味料として、様々な料理に
お使いいただけます
季節の野菜を美味しく食べる為に
ぜひ活用したいところですね。

下の写真奥から
・和風ホイコーロー
・ゴーヤチャンプルー
・ピーマンのピーマンみそ炒め
・ナス焼き
・ナス炒り
・パプリカのピーマンみそ炒め
・ピーマンみそ➕マヨネーズのディップ
・ピーマンみそドレッシングのサラダ
 

これからの季節は是非 
新米とともに味わっていただきたいです。

以上
岩手県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
千田広子のレポートでした。

ご興味のある方はこちらから
ピーマン美噌本舗
http://www.pm.junglegym.jpn.com/products/index.html