こんにちは
福岡県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエの永利裕子です。

今回は先月より、まつのが飲食店様へ
お届けしているニラの産地へ
その取組みを視察してまいりました!

熊本は菊池市にある
農業生産法人ホワイトファームです。
こちらは異業種から参入で、全国
展開中のクリーニングのホワイト急便
が運営する農業法人なんです。
 
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ハウスの中のニラは
店頭で見るものより、青々として
ボリュームがありますね。

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ニラの収穫は抜かずに地際をカマで
刈り取るんですが
さて、1度の植えつけ後、何回収穫が
出来るかご存じですか?

なんと!1年で8回収穫、約1年半で
16回位までの収穫が可能なんですって。
驚きました。
たくましくて、なんと効率の良い野菜
なんでしょう。

ニラはどちらかというと味の差別化が
難しい野菜だと思うのですが
商品のコンセプトを伺ってみました。
大きくは次の3つだそうです。
 
1.周年安定供給

・九州県内4つの産地と連携することで
品薄な時期の納品に対応。
・また4つの品種を組み合わせることで
周年収穫を可能にしている。
・現在収穫量は約400kg/日で、
そのうち250kgを契約販売し
残りは予備の分、または市場出荷とし、
欠品を防いでいる。
 
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2.なるべく安価に年間固定価格販売

・市場価格が高騰する時期は夏場と
(暑さによる品質低下→数量減少)
冬場(低温で収穫サイクルが遅くなる
→数量減少)である。
・年間市場価格は200円/kg~900円/kg
(過去5年間の推移:福岡大同青果)と
値動きも激しいが、
業務用の規格(10kgバラ)にて出荷し、
結束や袋入れの手間をなくすことで
コストダウンを図っている。
・業務用は多少丈を長めに収穫する。
・調整出荷作業は地元の
障がい者自立支援グループに依頼する
取組みも行っている。

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3. 鮮度が抜群(味の8割は鮮度で決まる)

・収穫した当日に、予冷して出荷の徹底。
・コールドチェーン
(産地から納品までを低温に保つ物流)
にてトロケなどの傷みを防ぐ。

「今後はお客様の要望に合わせ、
業務用500g規格や真空冷凍ニラの
商品化も試みているところです」
と永原農場長。

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何が良い商品になるのかは
BtoB(外食・業務用)かBtoC(小売用)か、
誰がお客様なのかで違ってくることを
改めて感じた視察でした。

今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございます

福岡県のまつのベジフルサポーター
野菜ソムリエの永利裕子でした。