みなさま、こんにちは。

北海道のまつのベジフルサポーター、
6次産業化アドバイザーの
田所かおりです

春に味わった驚きのアスパラ。
甘くて、ジューシーで、
繊維質がないのかと思うほど、
柔らかくて、
それでいて心地よい歯ごたえがある、
アスパラと疑うほどの美味しさ
北海道夕張郡長沼町の
押谷農園さんのアスパラガスです。

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今回はそんなアスパラの秘密を探りに、
農園を訪ねました。
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押谷さんは、新規就農して15年目。
アスパラを中心に、
トウモロコシを生産されています。

北海道でのアスパラ栽培は、
春先から7月上旬が
一般的な収穫時期ですが、
押谷農園では、
4月下旬から9月頭までずっと
収穫が続きます。

多年生植物であるアスパラは、
一度植えたら掘り返すこともなく、
同じ場所で同じ株から出てきた
若い茎を収穫します。

株の寿命は、10~11年程度。
だんだん茎が細くなり、
収穫量が減ってしまうため、
多くの生産者は株の更新を行います。

しかし、押谷農園のアスパラは
定植15年目の株が3年目の株と
区別がつかないくらいの樹勢を保ち、
株元には太い若い茎が
ニョキッと出ていました
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押谷さん曰く、「30年持ちます。」

ストレスがかかったり、
偏食させないように、
いかに体調管理をしてあげるのか。
 
バランスが大事とのこと。

押谷農園での
アスパラが求める環境作りは、
定植前の土づくりから始まります。

1年目にヒマワリを植え、
良い土壌菌を増やし、
2年目にトウモロコシを植え、
土壌の物理性を向上させ、
3年目にアスパラの幼苗を定植し、
4年目に株を充実させ、
5年目に生産できる状態となります。

日々の管理も重要。
アスパラの葉色を見て
環境を調節するそうで、
健康のバロメーターは、
鮮やかな濃いグリーン
 
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アスパラの状態を見て、
土の中を見ているそうです。

肥料の配合も
15年間研究してきたもので、
農園独自のものを開発し、
圃場により変えているとのこと。

押谷さんは、
アスパラの気持ちだけでなく、
食べる人の気持ちにも寄り添い、
味までコントロールされています。

夏のアスパラの味のイメージは和食。
薄味だが、食べ続けても疲れない味、
京料理風のアスパラができるとのこと。

ちょうど、
味付け作業を垣間見ることができました。
 
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「タンクの中のにおいを嗅いでごらん、
魚系のにおいがしない?」
 
確かに、ふわっと魚のような
においを感じました
畑で出汁の味を付け、
夏向きに仕上げているとのこと。

ストレスがかからないように
育ててあげれば、
おのずと美味しいものが
沢山とれるそうです。

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夏になったら、是非、
京料理風のアスパラを
味わってみたいです

押谷農園のもう一つの魅力。
それは、奥様が手がけるガーデン

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個人宅とは思えないほどの
広さとクオリティー

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訪れる際は、
ガーデン散策もおすすめです。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました

以上、
北海道のまつのベジフルサポーター、
6次産業化アドバイザーの
田所かおりでした。