兵庫県のまつのベジフルサポーター
アクティブ野菜ソムリエ
フードライターの坂田理恵です。

今年の春に、
神戸の農家さんへ取材に行った際、
数年ぶりにアーティチョーク
出会いました。

アーティチョーク
名前を耳にしたことはあっても、
食べたことはない・・・という方も
多いのではないでしょうか?

地中海沿岸地域が原産で、
イタリア料理ではおなじみの食材。

私も以前、イタリアンレストランで、
前菜でいただいたのが初めてでした。

その1回きりで、その後は
アーティチョークを食べる機会は
まったくありませんでした。


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こんな自己主張の激しい
花を咲かせる不思議な植物!

今日はアーティチョークについて
ご紹介させていただきます。


神戸の農家さんで、
ビニールハウスの中を
見せていただいていた時に、
カリッカリになった
ドライフラワーのようなものがあり、
よくよくお話を聞いてみると、
昨年栽培されていた、
アーティチョークの残骸でした。

非常に生命力の強い植物で、
根っこを引き抜いても
容易には朽ち果てず、
水分は失ってはいますが、
トゲトゲとしたカタチを維持したまま
そこに横たわっていました。

一度植えると5年ぐらいは収穫可能。
上手に育てれば、10年以上も
実を結ぶものもあるのだそう。


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和名は、チョウセンアザミといい、
分類学上は、キク科
チョウセンアザミ属

イタリア料理特有の野菜という
印象があったのですが、
ヨーロッパでは春の野菜として
親しまれているのだそう。

アーティチョークはイタリア語かと
思っていたら、実は英語でした。
イタリア語では、カルチョーフィ
呼ばれています。

日本での栽培はまだまだ少なく、
そのほとんどは契約レストランで
消費されているようです。

ヨーロッパでは春を楽しむ野菜ですが
日本で栽培されているものは、
ちょうど今頃の季節が旬になります。

取材に伺った時は、まだ少し早く、
食べられる状態ではなかったので、
収穫の時期を楽しみにしていました。


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アーティチョークを栽培している
ヤスオ農園さんは、
神戸の農産物直売チーム
STARS」として活動しておられ、
毎月1回、週末2日間、
神戸三ノ宮の東急ハンズで、
ハンズマルシェを開催
されています。


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5月は23・24日に行われ、
アーティチョークが販売されました。

待ちに待ったアーティチョーク!
私も激励を兼ねておじゃまして、
購入させていただきました。


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まるで蓮の花のようですね。

サボテンのように肉厚で、
そして先のほうはかなり尖っていて、
うっかりするとトゲがささります。

なんだか、野菜とは思えない(笑)


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花が咲いてしまうと、食用にはできず
観賞用として活用できそうです。

さっそく持ち帰り調理にかかります。
いえ、調理はとはいえません(笑)

ただ「食べた」だけ。

蒸し器でまるごと30分ほど
蒸して食べるのですが、
かなり大きいので、我が家の蒸籠では
太刀打ちできません。

二層になった蒸し器があれば、
充分に入る大きさですが、
我が家には蒸し器がないので、
電子レンジのスチーム調理に
頼ることにしました。


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30分して中を開いてみたら、
まるで百合根のようですね。

萼(ガク)に覆われている
花芯を食べるのですが、
百合根によく似たカタチの
1枚1枚の萼にも実がついていて、
歯でこそげ落としながら、
あ、こそげ落とすは方言でしょうか、
歯でしごきながら(笑)
食べることもできます。

少し面倒ですが、
もったいないので、それも食べます。


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以前レストランで食べた時は、
グリルしたものだったので、
蒸しあがった状態のものに、
オリーブオイルと塩こしょうして、
少しグリルで焼いてみました。

とうもろこしのひげのような部分は、
食べられないので外します。

ようやく、花芯にたどり着きました。


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スプーンですくって食べてみると、
ほっくりホクホク。
栗やそら豆、おいものような食感で、
不思議なおいしさがあります。

でんぷん質が多いのですが、
食物繊維も豊富
やはり、さつまいもに似ていますね。

カルシウムも含まれているので、
ふだんの食事にも取り入れたいですが
なにせ、市販されているのを
ほとんど見たことがないですよね。

おしゃれなマルシェに行けば、
出会えるチャンスもありそうですが、
アーティチョークの需要が今後高まり、
待望熱があちこちで上昇するように、
野菜ソムリエとして、
どんどんアピールしていきたいです。

ハンズマルシェでの販売価格は、
1個1,000円!
イタリアンレストランなどで、
まとまった数をご注文の場合は、
お値段応相談、とのことですので、
ぜひコンタクトをお願いいたします♪


お問い合せはこちらへ
ヤスオ農園
Tel 090-9697-2832
mail  y2o0000@softbank.ne.jp


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フードライター坂田理恵でした。