4月に入り、15日までの半月の日照時間は
全国広い範囲で、平年を大きく下回り
記録的な少なさで推移しています。
1961年の統計開始以来最少になる観測地点も
多く出ているようです。

全体的に品薄、高騰をしておりますが、
中でも、
■白菜
■きゃべつ
■大根
■なす
■豆類(インゲン・そら豆等)
■蓮根
■レタス・サニーレタス・グリーンリーフ等
■甘藷、馬鈴薯

等は4月では異例なまでの高値をつけて
おります。

また、4月は夏に向けて出荷が始まる
野菜や果物にとっても大事な時期。

枝豆・とうもろこし、スイカなど、
これから植え付けが始まる野菜は、
湿り気の多い土で病気(根腐れ)等を
起こす可能性があります。


果樹は
受粉が出来ずに、着果が少なく
なる可能性
があります。

品質低下の一例を申し上げます。
そら豆
いつもはこれくらいのものが入荷して
おりますが、(さやに3~4粒の豆)
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今はこんな感じ。
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さやに1粒しか入っていないなど、
急激に品質が低下してきています。

このように、
当面は品質が不安定になり、
入荷量も減少、価格の高騰などでご迷惑を
お掛けいたします。
何卒ご理解のほど宜しくお願いいたします。
また、気象庁によると、
日照量が平年並みに戻る見通しは
立っていないそうです。

日本農業新聞4月16日号でも
産地の苦境が紹介されています。
(以下、記事より抜粋)

ナスの一大産地、高知県のJA土佐あきは、

「日照がないと空気が乾燥しない。
この天候では病害対策のための消毒液
さえまけない状況だ」
と嘆く。

宮崎県では3月下旬から
低温と日照不足が続き、
ピーマンの肥大に影響が出ている。
主力のJA宮崎中央によると、
このまま日照不足が続けば、
5
月の出荷量の減少につながるという。
JA営農部は
「換気を徹底しているが、
太陽が出ない限りは、なかなか対策の
打ちようがない」
と頭を抱える。
 
全国有数のトマト産地、
熊本県JAやつしろ。
出荷を前に果実の着色が進まず、
苗の生育が進んでいない。
日照不足で湿度が上がり、
一部果実や茎にかびが発生。
このため4月に入っても
ハウス内で暖房をたいて、
湿気を減らす対策に取り組む。
JA
「まるで梅雨のよう。
これまでこんなことはないのに」

と苦悩する。果樹の産地、
和歌山県JA紀の里営農センターも
「着花不良や授粉がなかなかできずに
困っている」
と明かす。
(以上、日本農業新聞より)


今後も天候の状況に十分注意しながら
各地産地と連携し、対応をして参ります。
どうぞ宜しくお願いいたします。