皆様 こんにちは
秋田県の まつのベジフルサポーター
野菜ソムリエ
ジュニアアスリートフードマイスター
最上 美貴子です。

今回ご紹介する
「秋田のうまいもん」は・・・

秋田の伝統野菜の1つ
「とんぶり」です。

とんぶり
「とんぶり」とは・・・
アカザ科のホウキグサの実で
江戸時代から
先祖伝来の特殊技法で加工し
食されている歴史のある食材です

別名 「畑のキャビア」

収穫時期は、9月末から10月
採ってすぐ食べられるものでなく
加工して出荷されるまでには
驚くほどの作業工程があります。

秋田県比内町の加工所に伺い
「比内とんぶり部会」の本間さんに
お話を伺いました。
こちらでの加工作業をご紹介します

まず、収穫した実は
乾燥機でしっかり乾燥させます。
そうすると、このように…
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加工する前まで
このような形で保存します。

さて…最初の作業は
20~25分程、実を茹でます。
煮る時間は実の状態によって違い
その見極めが必要
途中かき混ぜながら…
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なかなかの力仕事
茹でる事で皮がむける状態に…
茹でたものは40℃まで冷まして
雑菌防止のクエン酸を加えて
一晩おきます。

これをザルにあげ皮むき機にかけます。
この機械は撮影NG
加工技術のヒミツなのだそうです。

皮をむいたとんぶりが入った
ポリ容器に水を入れ、
かき混ぜて皮と実を離し・・・
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水を流して皮を取り除き
また水を入れて流し…
何度も繰り返します。
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再び2回目の皮むき機…
そして、2回目の皮の取り除き作業…
大変な作業です。

ここから更に、ザルにあげ水に漬けて
ゆすりながら皮と異物を取り除きます。
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目で見つけた異物は
指で取り除くというアナログな作業
取り除いたホウキグサの茎がコレ
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この作業が腰が痛くなって
一番キツイのだそう。
見ているだけで大変さがわかります

キレイになったとんぶりは
網袋に入れて20分程水切りし
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重石をのせて更に8時間以上水切り…

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最後に再び機械にかけて
更に皮と異物を取り除きます。

それをようやくパッキングして出荷
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煮る事からパッキングまで
なんと3日かかります
最終日は朝8時半からパッキングする為
早朝5時からの加工作業
真冬も暖房がない中で…
過酷な仕事です。

後継者不足が課題でしたが
現在2人の若者が
作業に参加しているのだそう
伝統野菜であるとんぶり
次世代に引き継ぐため
頑張っています。

一通り工程を見せていただいた後
オススメのレシピで
とんぶりをごちそうになりました

まずは、しょうが醤油で…
ご説明いただいた本間さんイチオシ
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とにかくプチプチ感がたまりません

そして、大根おろしと醤油

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最後はカニカマ、キュウリと一緒に
青ジソドレッシングで和えたもの
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この食感を楽しむためには
生食が一番

とんぶりが生の状態で加工されるのは
10月から3月まで。
それ以外の期間は
真空パックして出荷されます。
生のプリプリした状態で
是非食べていただきたい
キャビア顔負けの美味しさ

とんぶりは緑黄色野菜に分類され
βーカロテン、食物繊維などが
豊富です。

また、「サポニン」という成分は
血糖値の上昇を抑制するため、
糖尿病予防に
効果が期待できるとされています。

そして、
アルコールの吸収を抑える効果も

嬉しい効能がたくさんある
優秀な野菜なのです
小さい1粒にパワーがいっぱい
皆さんに是非食べていただきたい

今回は、
秋田自慢の食材・・・
とんぶりをご紹介しました