大分の野菜ソムリエコミュニティ
の皆さんと回った
まつの代表・松野貞文の視察旅。
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同行メンバーのお一人、
ジュニア野菜ソムリエ・矢田しのぶさんの
ご実家、臼杵市(うすきし)の
かめやま農園さんを訪問しました。
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「愛情いちご」の名前で知られるイチゴは、
東京のシェフにもファンが多いのだとか。
品種は「とのよか」と「さがほのか」。
そのこだわりとは・・・

まずは土耕栽培だということ。
肥料はもみ殻や米ぬか、落ち葉などが
メインの有機質だけの自家製完熟堆肥と、
臼杵市が推進する
有機肥料「うすき夢堆肥」をブレンドし、
土壌消毒、化学肥料、ホルモン剤を
使用せず栽培されています。
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 「今は高設栽培(※)も増えてるけど、
うちはずっと土やな」と話すのは
イチゴ栽培歴30年の園主、亀山功さん。
※高設ベンチに栽培ベッドを並べ、
腰をかがめなくても
収穫や管理作業ができる方式。
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話す間も撰果の手を休めず、
次々とパック詰めができていきます。
 
鮮度が命のイチゴは早朝6時、
暗いうちからから収獲し、
その日のうちに出荷するのだそうです。

「今は株の本数も減ったけど、
昔は(出荷作業が)夜中の1時、2時に
なったもんよ。それに今は、
収獲するのはLサイズ以上、
ほとんどが3Lやから作業も早いしね」

そう、かめやま農園の愛情いちごは、
粒が大きいことも特長なのです。
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なぜなら、一株に一度に5粒しかつけず、
ほかはすべて摘果してしまうから。
これが、こだわりの第2です。

イチゴは最初に咲いた花の実を「1番果」、
2番目の花の実を「2番果」と数え、
亀山農園では12月から4月いっぱい
かけて、4、5番果まで収獲します。

「番果ごとに一株あたり20粒はつくかな。
頂花房(最初に出た茎)だけ残して、
ほかは取ってしまうんよ。
今年は1番果は全部捨てたね。
ぬくい(気温が高い)うちに咲いたから
実が小さいし、取ったほうが
株が大きくなるのに栄養が回るからね」

もったいない気もしますが・・・

「有機でやりよると、
どうしても最初の実は小ぶりに
なるもんやけん、取ってしまわんとな。
そのほうが後の実の味もいいしね。
おいしい方がええでしょ」

ハウスで株に注目すると、
摘果の跡がありました。
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 今、出荷されているのは3番果。
この株では4番果が
赤くなるのを待っています。

「花が咲いてから収獲までが約40日。
2番果と3番果の間など、
次が熟れるのに時間がかかり、一時的に
イチゴが減る時期もあるんですよ」(矢田さん)

赤く熟れた「さがほのか」を
試食させていただきました。
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果肉がしっかりして、
口に入れると香りと甘さが広がります。 
でもそれは、砂糖をかけたような甘味ではなく
ほのかな酸味も感じるスッキリとした甘さ。
爽やかな美味しさでした。
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土耕のイチゴ栽培は、
手入れも収穫もかがんで
行わなくてはならず重労働です。

「つくり方は人によっていろいろやけどね。
うちはこれが一番おいしいと思うんよ」
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まさに愛情がつまったイチゴ。
かめやま農園の皆さま、
ありがとうございました。

<ほんもん農産物について>
かめやま農園の愛情いちごは、
臼杵市長から「ほんもん農産物」の
認証を受けています。

「ほんまもん農産物」とは、 
臼杵市が立ち上げた地域ブランド。
 
2010年には
臼杵土づくりセンターを開設し、
完熟堆肥「うすき夢堆肥」の販売を開始し、
市をあげて「有機の里づくり」を
進めています。

「有機の里うすき
ほんまもん農産物広場」

http://honmamon.or.jp/