トンネルを抜けると雪国であった。
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今回訪問した産地は、
青森県〝グリーン・ジ・アース″
東北新幹線 七戸十和田駅近く、
農協や生産者さんと連携して、「緑豊かな大地」を守る農業を目指す出荷団体です

まつのには、
・長芋(通年)
・大根(6月~10月)
・にんにく(通年)

を中心とした野菜が、産直便で届いています。

〝グリーン・ジ・アース″さんの
緑あふれる大根畑や長芋の選果場の詳しい様子は、
こちらの「DJコウの産地レポート!」をご覧下さい
://blog.matuno.co.jp/archives/1006057767.html

今日は、
間もなく秋掘りの終了を迎える
「長芋」の選別状況確認にやってまいりました
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すっかり雪景色の圃場。
もちろん、長芋も雪の中。
どこに長芋が埋まっているかわかりますか?

目印は、まっすぐ大地に突き刺さった鉄のパイプ。

太陽が沢山降り注ぐ夏、
この鉄パイプには、すくすく育った長芋の葉が沢山絡み付いていました。

そして秋、
その葉が枯れると、収穫OKのサイン

雪が沢山積もって土が硬くなる前に、この鉄パイプを抜くのですが、
2メートル以上あるパイプを抜き差しするのは重労働で、
特に年配の生産者さんにはとても大変な作業なのです。

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こちらは、「むかご」
長芋の茎の一部が丸く太ってできたもので、
これが地面に落ちると、春に新しい芽を出します。
種芋にも似た役割を果して、
この小指の爪ほどの大きさの「むかご」から、大きな長芋に育っていくのです。

長芋は、
①秋
②翌春

二度収穫があるって御存知でしたか?

その年の収穫量にもよりますが、
通常、秋に6割 翌春に4割 の収穫をしていきます。
翌春収穫される長芋達は、土の中での「行く年来る年」
寒い冬を越え、雪国の遅い雪解けを待ちます。

夏の需要期迄商品を供給するため、
人間が作った「低温冷蔵庫」
天然の冷蔵庫「土の中」
両方を活用しているのです。

この秋春収穫体制は、「牛蒡」も同様なのですが、
雪国ならではの「自然を活かす」先人の知恵が詰まった方法ですね。

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低温冷蔵庫で保管される巨大なコンテナ。
このコンテナの中には、長芋がぎっしり詰まっています。
光が苦手な長芋達。
青や黒のビニールに包まれて、暗闇の中、出荷の時を待ちます。

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コンテナ毎に生産情報が管理され、
・いつ誰が掘り取った長芋を
・いつ洗って選別し出荷したか

出荷後まで追跡できる仕組みになっています。

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泥付で保管された長芋は、1本1本大切に取り出され、選果開始。

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1本1本レーンに並べられ、
ゴロゴロ転がりながら、綺麗に洗浄されていきます。

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ひげ根も取れて、綺麗になった長芋達は、
太さ、形等の細かい基準に基づき、
人と機械の力で規格別に分けられます。

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仕上げは「おか屑」を入れて完成。
「おか屑」を入れることで、
長芋の水分調整が自然に行われ日持ちがするとともに、
デリケートな長芋が折れないようクッションの役目も果たしてくれます。

万能な「おか屑」ですが、商品到着後はゴミになってしまいます。
他に変わるものがないか、色々試したそうですが、
「おか屑」以上の効果があるものがなく、現在もケース出荷に使用しています。
最近は、パック詰めや真空包装等、
「おか屑」使用しない出荷形態も増えています。

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こちらは、まつの行きの長芋をパック詰めしている加工場。
1本では出せない、規格外の商品を1㎏パックにして製品化しています。
変色部分を切り取ったり、切り口が変色しないように「おか屑」を付けたり
細やかで手際よい作業で、商品化されていきます。

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規格外商品。
太すぎ、凸凹、切込み、割れ等々・・・
すりおろして「とろろ」にするには、全く問題ないですよね。

さて、
長芋の規格は幾つぐらいあるか知っていますか?

昔は、なんと100位の規格があったそうです。
現在も、選別場によっては
60~70位の規格に分けられているんだそう

本当にそんなに必要なの

実際に使用されるお客様の声が聞こえてきそうです
この声を産地に届けるには・・・私達、まつのの出番です。

双方の意見を「つなぐ」ことで、
生産者さんもお客様も双方が喜ぶことのできる
商品規格、品種、梱包方法 を作っていくことが出来るはず。

産地に出向く機会を増やし、

野菜も
情報も
そして、人も。

畑からテーブルまでを「つなぐ」

を実践して参ります