お客様から

「長芋をすると、するそばから茶色くなっていく」

というお電話を頂戴しました。

DSC_0173

白いはずのとろろが、茶色くなってしまっては、
疑問を持たれるのは当然のことかと思います。

長芋に含まれるポリフェノールなどの成分は空気に触れると酸化し変色しやすい性質があります。

すった後に時間が経ってからですと変色の可能性も増えますが

今回は「するそばから変色する」という事が問題でした。


変色してしまう原因はどこにあるのか、
早速調査の為、長芋の生産者に話を聞きました。

その結果、原因として

下記が考えられることがわかりました。
未成熟のまま収穫され、貯蔵されていた長芋である。
  (収穫適期になっていなかったもの、若堀り)

長芋を栽培している土壌が連作障害などにより病気になっている可能性がある。


この2つの中でも可能性が大きいのはの若掘りが原因の方で、

通常ですと、長芋は111週目頃に大きな霜が降り、葉が枯れてからが収穫の合図。
そこから少し日を置き、1110日頃を目処に収穫に入り始めます。

ところが、10月末に品薄になったときに、未成熟のものを早めに収穫し、
出荷を開始してしまうところもあり、
その未成熟(若堀り)の長芋を、普通の長芋として貯蔵していて、
現在出荷してきているのではないかという状況が予想されます

食べても問題はないのですが、白いはずのとろろが茶色くなっていては
商品価値がないと言われても、当然のことです。

㈱まつのでは、お客様にご迷惑がかからないよう、改善できる点を見つけてまいります。

まずは、若掘りの貯蔵品は皮目も赤茶色に変色していることが多いとの事でしたので、
入荷時・出荷時に皮目のチェックを強化してゆくこと。

更に仕入れ先・生産者とも協力をしながら、お客様にご満足いただける野菜をお届けできるよう努力してまいります。