嵐の中のレタス収穫体験

こんにちは。鈴木です。

平成26年6月29日 午前2時
 
天候 
長野県川上村にて

今までにも野菜の収穫体験は
いろいろしてきました。
ただ、今回のように夜中に農家さん達と一緒に
それも雨の中での収穫は初めてです。

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大雨の中、
まつの川上集荷センター
に到着。
レタスの圃場に行く前にカッパと長靴装着。
生産者の原さんと車にて揺られること5分。
レタスの圃場へ。
圃場に行く途中あたりは真っ暗。
所々で照明が煌々と照らされレタスの収穫作業が行われていました。
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圃場に到着。雨も強く降っているため、
照明のあたっている場所以外、
周りの景色は何も見えません。
見えるものは、農家さん数人、コンテナ、
レタス・レタス・レタス・・・。
雨に濡れ照明に照らされた
レタスは丸々と大きく育っていました

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収穫用の包丁を渡され、農家さんから収穫の方法を教えてもらいました
レタスの植えてある畝を両膝をついてまたぎ、
またいでる畝と両脇のレタスを切ります。
初めにレタスのはじを持ち上げ、
土に接しているぎりぎりのところを包丁で切り落とします。
その後、外葉を2・3枚残し、不要な葉ははがします。
はがした外葉は通路に落とします。
そして切り口を整え、
切り口を上にし畝に並べて置いていきます。

収穫してみますと
レタスは包丁で簡単に切り落とせます。
ただ、
雨でレタスが濡れているために滑りやすく、
右手には包丁を持っているために
片手でレタスつかもうとすると外葉がはがれ手から転げ落ちます。
本日は雨なので
レタスが泥だらけになります
何度も繰り返し切っているとだいぶ慣れてきました。
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そのレタスを後ろの人がコンテナに詰めていきます。
これも簡単そうでなかなか難しい。
レタスがパリパリのため強く押し込むとすぐに外葉がはがれます。
また、大小ありますので同じ大きさの物を揃えて入れないと
コンテナにうまく収まりません。
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レタスを詰めたコンテナを畑の外に置いてある車に積み込みます。
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足元がぬかるみ思うように歩けません。
歩くたびに長靴が10cm位
土の中に引きずり込まれます。

収穫体験を終えて、
今回の収穫体験は2時間ほどでしたが、
レタスのコンテナ20ケース(16個入)
ほど収穫できました。
正直、雨の中での農作業がここまで大変だとは思っていませんでした。
作業中は常に中腰で、雨のため泥に足元をとられ滑りやすく、
レタスのコンテナを持っての移動は予想以上に大変でした。
私も今まで産直のレタスを何百、何千ケースと販売してきましたが、
消費者へ販売するにあたり、
こだわるのは鮮度、品質、価格、産地、生産者。
そこにはレタスができるまでの予想以上の苦労や細かな手作業、生産者の想いは含まれません。
もちろん消費者にそれらを伝えることは難しいと思います。
しかし、私たちのような生産者から消費者へ野菜を届ける仕事をしていると、今回の
経験を通じてどのようなことができるのか考えさせられます。
農家さん達は少しでも新鮮な状態で出荷しようと
夜中のうちにレタスを収穫し
品質を維持するために集荷場では真空予冷機(バキューム)を使い
レタスの芯まで冷やし、

朝には、出荷先に向け配送されますが、
私たちはその鮮度を維持したまま消費者に野菜を届けられているのか、
在庫を抱えたり、過剰発注はしていないだろうか。
当然価格も安ければそれにこしたことはないですが、
その野菜そのものの価値を消費者に伝えられているのか。
生産・流通過程を差し置き、仕入れ価格ばかりに目がいっていないだろうか。

私たち、野菜を取り扱うものとして鮮度、品質、どれも重要だと思います。
しかし、最終的には野菜を作る生産者の想いを消費者まで届けることができるかだと思います。
それには、私たちも野菜を届けるうえで生産者と同じ想いを共有し野菜を届けていかなければなりません。

今回の収穫体験でそんなことを思い考えさせられました。

原農場のみなさん、今回、貴重な収穫体験をさせて頂き有難うございました。