皆様、ご無沙汰しております。

DJコウでございます。

この度の産地視察レポートは千葉県袖ケ浦市の君津。

君津といえば、いんげん、空豆、トウモロコシ、レタス、大根等がございますが、
今回は大根の生産現場の産地視察へ行って参りました。

大地一面に広がる大根畑 


icfagfeg-1


そして、立派に育った大根です。


cfbjbeha-1



君津の大根生産者グループは、歴史が36年あり現在生産者数は46人。
品種検討会を月に最低1度は実践し、年間253万ケースの出荷を行っております。
出荷期間は10月下旬から5月いっぱい出荷が続きます。

弊社には4人の生産者の方の大根が、定期的に契約販売していただいております。
そのうちの一人、渡辺義一さんの収穫現場にお邪魔させていただきました

写真 のコピー 6


義一さんの所では、義一さん、ご子息の敬仁さん(3年目)、パートの方6人で作業に
あたっています。
deidgddb-1


主に義一さんは、生産収穫計画や土作りを行い、敬仁さんは収穫、洗浄、加工と分担されて
います。


cechjdfh-1


写真 のコピー 5


この洗浄マシーンを使用し洗浄し、防水の計量器にて計量し、人の目で品質を目視し
選別作業を行っています。900g以下は加工用大根になります
小さすぎると日持ちはしないんです。
(洗浄後に付着した水の分も考慮し、計量いただいています。)

写真 のコピー 14


ありがとうございます!!

今年は雨が少なく土が乾燥しているため、このような先が尖ってボコボコした物が
多いんです。尚、生育期間が長くてもこのような状態になってしまいます。

写真 のコピー 8


キチンと選別されています。(二股の物、軽量の物も)

写真 のコピー 7


選別された大根はB品販売、もしくはお知り合いの方へのおすそ分けしています。
勿論、味には問題はございません。

この車に山積みにされている大根は、ご近所のお茶屋さんに
 ”渡辺さんの大根”

としてお土産として置かれています。

写真 のコピー 11


こちらは、次の10月の出荷に向け土作りをしてる畑です。


写真 のコピー 23

落花生の木を腐敗させ、一つの畑で2回の収穫を行います。
(基本的に全作型、土壌消毒はなし、除草剤はなしです。)


義一さんに食べる方へのメッセージををお伺いした所、

写真 のコピー 22


『今は、気候の変化により昔の品種はつくりづらい。
最初は、
正直加工は手を抜こうかと
考えていたが、やはり美味しい物を食べて頂きたい。
規模拡大の中、品質の差が出ないように人員を来期からは増員して行く。
品質を良くしようとするとどうしても手間がかかる。
しかしそれをやる。土作りが大切。』


とおっしゃておりました。

やはり、何事も手間がかかる所にどこまで向き合えるかの違いで大きな違いになると
再度、認識させていただきました。

渡辺様から大根の病気についてお伺いした所、

夏場によく出る、黒芯症。

2009092319571920c


暖かい時期に急激に大根が大きくなりすぎると土から出ている部分(青首の部分)に
すが
入りすの部分が黒く変色します。

あともうひとつあるのが、みつしょう(仮名)

20091004211718183

すが入る最初の段階でもう少しすると

穴があくそうです。味にはもんだいないが消化率が悪く、つまやさん等には向かないようです。

勉強になります!(※写真は君津様の物ではございません。)

君津の大根はくさり、とけがなくいい大根で、精魂こめて育てた大根を
後行程で無駄にはしたくない思いが以前からありました。


なので、今回弊社からはコンテナ出荷分の最上段部に関しては予冷時間が長いと、
どうしても軟化の恐れがあるので出荷納入時に最上段部の
ふた、もしくはラッピングの希望をお伝えさせていただきました。

最後に渡辺義一様、敬仁様、皆様、貴重な時間を頂戴し、
誠にありがとうございました。
兼ねてから行きたかった産地の一つである君津にお伺いする事でき
本当に感謝しております。

jacegjfe-1


是非、
今度は渡辺様の弊社への視察を心よりお待ちしております